日本ではフェイスブックよりラインの方が影響があるそうだ。
調べてみると、日本のフェイスブックユーザーは1300万人なのに対し、ラインユーザーは4700万人だから、恐らくその認識は正しいのだろう。
SNSのフェイスブックと通話・メッセージのやりとりが基本のラインを比較することがそもそもナンセンスかもしれないが、少なくとも日本人はそれほどフェイスブックにハマっている国民ではない事は確かだろう。
それはフェイスブックに大ハマりのブラジル人を見れば一目瞭然。
何とブラジルにはフェイスブックユーザー数は7200万人!!ブラジルの人口が約1億9千万ほどだから、国民の40%近くがフェイスブックにアカウントを持っていることになる。
しかも、このユーザー数はフェイスブックの母国であるアメリカの1億5900万人に次いで世界第2位。まあ、ORKUTでSNSに関して、敷居が低かったこともあるが、人に見せたがりで、友達を作りやすい国民性がフェイスブック人気を後押ししているのではないかと推測する。
ともかく、これだけのブラジル人がフェイスブックというプラットフォームに毎日のようにアクセスしている訳だから、ブラジルの企業が商品の宣伝に使わない手はない。
しかも、フェイスブックの場合、地域、対象の性別、年齢などを特定して宣伝することが可能であるから、より顧客として商品を買ってくれる人にダイレクトに宣伝を見せることができ、非常に効率がいい。
だから、ここ1年ほど、本当に広告が目につく。
また、企業はファンページを立ち上げて、その企業の商品に関心がある人に「いいね」ボタンを押してもらうことで、企業のファンになってもらい、彼らに直接宣伝の配信を行っている。
もちろん、フェイスブックにお金を払って、より多くの人に企業のページを閲覧してもらえれば、より多くの人にファンになってもらえる。確率の問題だから。
でも、そうやって獲得したファンというのはにわかファンが多い。つまり、それほど好きでもないのに、何となく良さそうだからファンになっただけ。残念ながら、そういう「ファン」はあまりファンページを見てくれず、実際に顧客にはなってくれない。
個人やら企業やらのファン数の推移、話題にしている人の推移をチェックしているが、ファン数が多いファンページのほとんどがグラフの形が台形になっている。
それはお金を支払って宣伝した際には多くのファンを獲得したが、宣伝費が終了した時点で新規ファンの数が急減するという訳だ。つまり、お金で「ファン」を買っているだけ。
もちろんその手法が悪い訳ではない。何かをスタートアップする時は、最初に宣伝費をかけて人々に周知させる必要があるし、テレビのコマーシャルだって同じ目的で一定期間コマーシャルをこれでもかと流してきた。
問題なのは、宣伝費を使い切った時点で、新規ファンが急減する様子が一般ネットユーザーに筒抜けになってしまう所である。
メーカーの場合、広告をしようとすると、短かいサイクルで新商品を発売できないのだから、そういう結果になっても致し方ない。でも、個人の場合は、何か禁じ手を使ってファン数を増やしたみたいで何となく恥ずかしい。
結局のところ、企業であろうが個人であろうが、いいコンテンツを配信できなければ、誰もファンページも見てくれない。
僕もお金を払ったらどれだけファン数が増えるのか、効果があるのかを実験してみたい気持ちは正直ある。
でも、その奥の手を使うことに後ろめたさを感じるだけでなく、お金を払ってまでしてするものでもないという考えもある。
現在ファン数は701名。宣伝費なしで、1000名の大台を突破したいなあ。
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