日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

ブラジルで新車購入

2013年08月27日 21時47分37秒 | ブラジル事情

 新車を購入した。

 フォード社のニューフィエスタ・ハッチ。ブラジルでの発売が発表されたのが約2年前。一目見て気に入り、ずっと欲しかったモデルである。

 当初はメキシコの工場から輸入する形で販売していたが、今年4月からブラジル国内の工場で生産・販売し始めた。

 国内生産・販売するに当たって、値段が安くなる高くなるといろいろな憶測が飛び交ったが、最終的にスペックの内容を多少落とすことで、輸入車よりもかなり安い価格で販売することになった。

 このニューフィエスタ・ハッチはフォード社のグローバル車として位置づけられ、世界各国で量産しているが、ブラジルでは大衆車レベルの1つ上のランクにあたるコンパクトプレミアムというカテゴリーの車種として投入されている。

 同カテゴリーには、ほかにもプジョー社の208、シトロエン社のC3、さらにはヒュンダイ社の大衆車であるHB20の上位モデルなどがしのぎを削っており、今ブラジルで最も熱いカテゴリーの1つである。

 そして、このニューフィエスタ・ハッチは並み居るライバルを押しのけ、そのデザインとコストパフォーマンスの良さから、素晴らしい販売実績を上げている。

 日本人であるから、本当は日本メーカーの車に買い換えたかったが、トヨタの大衆車はダサく、日産のマーチは女性向け、ホンダは大衆車のブラジル販売を断念したとのことで、2年以上前から一目惚れしていたこの車を買うことを決断した。

 今回大衆車からランクが1つ上のモデルに乗り換えたが、その差に改めて感動している。

<パワステ>

 今まで軽い車に乗っていたので、パワステがなくても特に苦にすることなく運転できていたが、電子制御のパワステ搭載車を初めて運転して、その軽さに本当に驚いた。あまりにも軽いために、ハンドルを切るのを気をつけないと危ない。

<パワーウィンドウ>

 前の車もあったが、サイドミラーは手動であった。電動であることで、窓を開けずに、運転席から調整できるのはありがたい。

<ガソリン給油時>

 前の車ではガソリンを給油する際に車のキーを渡す必要があったが、今の車はボタンを押すだけで給油口が開くために、車のキーを渡す必要がない。

<エンジン>

 今までは1000CCだったが、1500CCになり、スタートの加速が格段に良くなったほか、エンジン音が非常に静かで、車を運転している感覚がない。

<ライト>

 車に乗ろうと車のキーでドアを開けると、自動的に車内のライト・パネルの電気がつくため、夜間でも車に乗りやすいし、見た目も正直格好良い。また、車を降りる際も、ドアを閉めて、鍵を閉めてしばらくしてから自動車のライトが消える。すげー格好良い。

<ステレオ機器>

 ステレオは備え付けで、サウンドが車全体から聞こえてくる感じ。また、ブルートゥース対応で、スマートフォンをセッティングすると、車内において電話の受け答えがハンドルを握ったままできる。すげー格好良い。

<エアコン>

 前の車はエアコンがなかったので、今年の夏はこのエアコンがかなり活躍しそうだ。ただ、それよりも注目したいのは、雨が降った時のガラスの靄取り。セッティングすると、短時間で靄が取れる。これは本当にありがたい。

<エアバック>

 ブラジルでは確かここ1・2年で今後生産されるすべての車にエアバックが義務づけられるのだが、この車は運転席と助手席には標準装備されている。もちろん使いたくないが、これで事故時の死亡率が少しは低くなることは確かだろう。

 これらの機能は日本の自動車では当たり前の機能なんだと思う。でも、ブラジルではまだまだ贅沢な機能であり、オートマ車はまだまだブラジルの一般庶民の夢なのである。

 大衆車とこの車との価格差は約30%。30%違うだけで、全くその内容が変わる。

  「ユダヤ人大富豪の教え」に書かれていた。一般のプロ野球選手とスター選手との成績の差はほんのわずかだが、その収入差は何倍も違うと。また、ホテルなども2つ星と3つ星、3つ星と4つ星、差はわずかでも値段は随分違う。

 消費者はそのちょっとした差に対してお金を払う。これがいわゆる付加価値と呼ばれるものだ。

 見た目にはちょっとした差。でも、実は大きな差。そこを埋められるか、追いつけるか、差別化できるかで、その人の収入は大きく変わってくる。

 自分の仕事の他者との差別化を図ることで収入を増やし、僕自身も少し余計にお金を払ってでも差別化されたサービスを受けたい。恐らくそれが人生というゲームの醍醐味なのだと思うから。

 前の車は4年半乗った。今度の車も5年位は乗りたい。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿