新車到着

　今日、各種ドキュメントなどすべての書類が整い、新車を取りに自動車販売店へ行った。現在乗っている車で行き、女性職員の新車の各機能などの説明を受け、前の車を置いて新車で道へと乗り出す。

　ブラジルの新車はどれもそうだが、アルコールでもガソリンでも走る。アルコールは安いが、燃費が良くないため、給油してもらう場合はそこをきちっと計算した上で選ばないと逆に高くつく。

　新しい物って何でもそうだが、独特な匂いがする。新しい物を買うのが好きな人というのは、この匂いを嗅ぐために買っているのではないかと思う。

　大学２年生の時に買った最初の自動車も、実は新車だった。三菱の軽自動車ミニカ。確か、４０周年記念車かなんかで、パワステ・カーステ・エアコンの３点セットが標準装備で確か６０万円ちょっとだったと記憶している。両親が半分出してくれた。

　大学卒業と同時に、東京に引っ越したので、ミニカは両親に譲った。そして、その後ブラジルで自動車を乗り始める４年前まで、大学卒業後約７年ほどはペーパードライバーと化したのであった。

　ブラジルで運転免許を取り、初めて買ったのは中古車。半年しか乗っていない自動車であったので、新車とあまり変わらなかったとは思うが、やはり中古車である。従って今回の新車購入は実に１６年ぶり。

　今回購入した自動車は、２ドアでエアコンもパワステもない。ただ、乗ってみた感想として、排気量が１０００ＣＣと小型車で２ドアで軽量であるので、運転している時も駐車する時もハンドルが重いと感じることは全くない。

　エアコンがついていないが、基本的に市内専用で遠出することがないので、エアコンをつけてその涼しさを味わっている時間がない。そして、エアコンをつけながら走ると発進時などにパワーがなくなり、加速するまで本当に時間がかかる。だから、あまりエアコンが必要とは思えない。

　パワーウィンドウ、オートロックは装備されている。そして、トランクもボタン式で開く。格好いい機能はついているのだ。去年の半ばに買ったカーステを前の車からはずし、新車につけてもらった。だから、オーディオ機器も充実し、ＵＳＢを差し込めば、好きな日本の音楽も聴ける。
　
　運転してみた感想は、エンジン音が静かなこと、ハンドルが軽くてスムーズであること、フロントガラスが大きく前方がよく見えること、サイドミラーが大きくて見やすいことなどがあげられる。
　
　このフォードのＫＡの新モデルの前方は格好いいとは思わないが、後方はすごく格好いい。お金に糸目をつけなければ、出来ればホンダのフィットなんかを買いたかったが、僕が現在買える大衆車の中では一番いい選択肢だった気がする。
　
　この車を４，５年乗りこなし、次は出来ればホンダかトヨタなどの日本メーカーの自動車にステップアップできればいいかなと思う。