日本語教師ブラジル奮闘記

ブラジル生活裏話

人生観

2005年06月14日 05時32分00秒 | ブラジル事情
 人生って大体自分が思っていた方向に進むと思う。

 子供の頃、日本と外国との友好関係を深められるような仕事ができたらいいなあと漠然と考えていた。また、職業としては親戚関係に教育関係者が多かったこともあって教師が一番いいんじゃないかと思っていた。

 今している仕事はブラジルでの日本語教師。今生徒の大半はブラジル人で、一応僕が思い描いていたような仕事をしている。ということで一応希望通り。

 さらに、別にお金持ちにならなくても何とか生活できればいい位に考えていた。自分が商社なんかに入って、バリバリ働いている姿をどうしても想像できなかったのである。この予想も大いに当たっている。(当たらなくても良かったんだけど)

 幼少の頃からお金や仕事に関する考え方が希薄だったのだと思う。いい生活や、安定した生活を送るためにたくさん稼げる仕事に就こうとか全然思っていなかったのだと思う。ただ、仕方ないから勉強していたという感じだ。

 今ブラジル人に日本語を教えていると、本当に教わることが多い。大学1年生でも、20代前半でも、将来のことを考えて、勉強しているしっかりした生徒もいて、啓発されることも多い。僕が同年代の時はいかに何も考えずに時間を無駄に過ごしていたかが分かる。

 この年になってようやく社会全体の仕組みが分かってきた。仕事、結婚、子供、お金、人間関係(職場、夫婦、親子、友人)。世の中って結構矛盾しているところも多いけど、理屈にかなっている部分もあるんだよね。

 人生の中で、選択しなきゃならない場面がいくつか出てくると思うんだけど、そこでの決断を慎重にして、あとで後悔しなければそれでいいんじゃないかなと思う。何だかんだ言って結局人間はエゴイストだから、自分の幸せしか考えないし。自分の選択に責任が持てればそれでいいんだ。死ぬときはみんな一人で死ぬわけで、財産もきれいな嫁さんも、できのいい息子・娘も死んでしまえば全く関係ない。楽しく生きるのがいい。78年の男の平均寿命なんてあっと言う間にたっちゃうよ。

 日本人の自殺者が年間3万人以上の高水準だそうである。ひどい話だ。生きていると死にたいときというのが人生に何回かやってくるのだろう。でも、死んでも何も残らないんだよね。生きていれば何か残るかという問題もあるけど、取りあえず社会の一員として何かしらの役割があるんだろう。


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2 コメント

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お返事 (たけちん)
2014-01-20 22:01:27
コメントありがとうございます。
今日本にいます。
2月にブラジルに帰ります。
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こんにちは (愛子)
2014-01-20 21:59:30
こんばんは はじめまして年末年始に2週間、おじさんを訪ね初めてブラジルに行きました 行く前はただただウキウキだったのですが、衝撃的でした。良い意味で。日本に帰ってきてから、2週間立ちますが、頭が戻れません。日本のテレビも前と同じ気持ちで見れなくなりました。 「ブラジル 人生観」で検索してこちらの日記に偶然来て、あ! これだ! 同じだ!! と思い、思わずコメント残しています。 ありがとうございます。 これからも覗かせてください。 頑張ってください。
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