モッくんのアッシー

オバサン「息子の部屋に入って掃除をしていたら、写真が出て来たのよ」

例えば私の部屋に入って掃除をして、

親に見られなくない写真が出て来たら・・・。

私はそれだけで怒るし、

もう、ここには置けないな。

ヒヤヒヤしちゃう。

速攻、置き場所とか変えるな・・・とか色々。

だけどお母さんって見つけようとしなくても、見つかっちゃうのよ。

そう、思わない？

要約すると、こうだ。

モッくんは頻繁に自宅からどこかの球場に行く。

その後『お嬢様風の彼女と何処かの球場に行っている写真』

が、束になってわんさか出て来た。←（オバサンよる証拠物件）

要は「足」に使われるだけ。

球場いけばそこには『彼氏』が待っていると言う。

はたからみれば、やめたほうがいいと思うケド、

モッくんは彼女の事が好きだから、喜んでやっているのよ。

オバサンにしてみれば息子の事を“侮辱されてしまった”と思ったのかな。

分からないけれど。

内心（もう、ほっとけばいいよ）と何度も思ったが黙って聞いていた。

アッシー

しばし、立ち話。

オバサン「雪ちゃん、聞いて。私、くやしくて、くやしくて」

私「どうしたんですか？」

オバサン「モッくん（仮名）の事なんだけど」

私「はい」

オバサン「モッくん、アッシーをしてるらしいのよ」

アッシー？？

聞いた事あるな。

＊アッシーとは？

無料タクシー、足代わり。

決して『彼氏』には、なれない。

お相手はかわいい子、お嬢様、キレイな子が多い。

アッシー君とミツグ君

・親の心子知らず

ある日近所を歩いていると「雪ちゃん」と声がする。

振り返ると顔見知り程度のオバサンがいた。

オバサンの息子は私と同じ歳。

息子の顔は知っている程度。

お喋り好きのオバサンとはたまに向こうから話しかけてくる。

歳はうちのお母さんと同じくらいかな。

オバサンは、一瞬、思い詰めた顔をした。