雪姫鳥の独り語

雪姫鳥の山暮らし、日常に感じる事。
雪姫鳥のニットの紹介、旅した国の回想。
食べ物や子育て、雪姫鳥のエコライフ。

ネパール 農家民宿

2010-11-13 17:55:16 | 

黄砂です。何とか昼頃に走れた、明日は9時に走るぞ。

十津川村の農家民宿、何だか懐かしい。

私と夫が十津川に来たのは、友人とのご縁もあるけれど、ネパールで農家民宿や、空家を借りて、滞在していた事があり、山村の暮らしが日本の原型のようで、懐かしかったのも、理由のひとつです。

1986年8月の末に神戸から上海へ船で渡り、中国からチベットを経て、ネパールへ入りました。ゴルムドまでは、ブログにも書きましたが、この旅はネパールからインド、タイ、インドネシア、オーストラリアと一年三ヶ月も続いたので、旅が日常生活のようであり、記憶しか残っていません。

カトマンズは夫にとっては、懐かしい街で二度目でした。この後も1988年の11月に妊娠中にも関わらず、訪れて年越してから、帰国した。

夫は昔、旅の途中で肝炎を患い、カトマンズに逗留しながら、マクロビで自己治療した事があり、思い出の場所でした。街をブラブラしていると、日本人で夫の古い知人に出合った。彼の情報で、カトマンズ郊外の目玉寺院で有名な‘スワヤンブナート’からリングロードを超えた付近の集落で、間借りできると言う。自分はもう出るから、次に借りたらと言われ、早々にそこに間借りした。

小さな集落で、斜面に家が散在し、見晴らしの良い場所の農家でした。主屋と離れがあり、2室が貸間でした。私の記憶では、朝夕の食事が5ルピーずつ、宿泊が10ルピーだったように思う。一人一泊2食で20ルピー、当時のレートで1ドルだったように記憶するが、確かではない。

朝食は主屋で頂く、とうもろこしの粉をスープに入れたお粥と、少々の野菜。夜は大根カレーが主の田舎料理で、特別な物ではなかったが、二週間は居たように記憶するので、毎日でも飽きなかった。もちろん、農薬も普及していないし、化学調味料も彼らは知らない。

布団はないから、寝袋を使い、浴場も無いので、近所の共同の水場で、水シャワーや洗濯をする。石鹸が珍しいのか、すぐ貸してと言われた。冬でも太陽は眩しく、布を巻きながらの水シャワーは楽しい、昔の井戸端会議のような、光景があった。

農作業も、ネパールのカラフルな民族衣装のまま行なっている。素足の足首や手首には、ジャラジャラとアクセサリーが着いていた。日本の野良着とは、かなり違う、色鮮やかな世界でした。

この後、湖のあるポカラに移動しても、夫を覚えているネパール人に会い、小さな屋根裏部屋のある一軒屋を借りた。眺めが良く、湖も見え、時には霧も立ち込め、街へも歩いて行けた。そんな懐かしさが十津川村に残っていたのです。

1988年のカトマンズで知り合った日本人と、翌年、出産で行ったバンクーバーで、また偶然であったり、不思議なご縁というのは、同じ感性で生きる者が、見えない糸で繋がっているのかな?とも思います。

十津川の農家民宿も、何だかご縁がありそうで嬉しい。

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1 コメント

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Unknown (かみや)
2010-11-13 22:28:47
この記事はとてもリアルで、なぜか風景が想像できて、読んでいてすごく楽しかったです。

野良着の話ですが、十津川だけに限らず、田舎の野良着(もんぺ)の柄ってすごく好きです。とても特徴的だと思うし、色も日本の風景に合っていると思います。
もんぺを履く人や作る人がいなくなっていることが残念です。まあ、もんぺには良くないイメージもあるみたいですが。。

もんペの話になってすみませんでした 笑
ブログ楽しみにしています!
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