ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

まって~!

2002年09月27日 | ゆきちゃんの日記
走るのも歩くのも嫌いな由紀子!

毎年2学期は持久走大会だけでも大変なのに4
年生になったら小体連の100メートル走に参加しなくてはなりません。

練習が始まった頃の由紀子のタイムは・・・。

・・・計りきれないほど遅い(;^_^A

途中で止まってしまうのですから大変です。


目標!100メートルを40秒!

 
ある日の放課後、お迎えに行って教室から外を見ていると

↑こんな光景が目に入りました。(へたくそな絵で申し訳ない!(笑))
      
逃げるまさ子先生を捕まえようと
100メートルのコースを必死で追いかけている由紀子の姿でした。

そのスピードの速いこと(笑)

最後はまさ子先生の上着を握ってゴール!


速く走る事はどういう事か、
由紀子に体感させて下さっていたようです。

初めて、全力で走りきった満足感で由紀子は笑顔でした。

これなら、40秒も夢ではないかも・・・。

まさ子先生とそんな話をしてふと、先生の背中を見たら
由紀子が握ったところが真っ黒!

あっちゃー!!( ̄O ̄;

その日の最後の授業は書写!

習字の授業だったのです。

手を洗わずにそのまま走っちゃったんだ・・・。

それでも、笑って許してくださったまさ子先生でした。

ゴメンナサイ!


その翌日・・・。

由紀子はまさ子先生に伴走されながら一人で走りました。

タイムを計ったところ・・・33秒!

やったー!ついに目標クリアです。

他の子どもと比べたらとてつもなく遅いタイムだけれど
由紀子には自己最高記録です。

遅くてもいい!
最後まで走る事の大切さを知ってくれればそれでいいと
母とまさ子先生は思っているのです。


=END=
コメント
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