ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ご報告です。

2009年03月05日 | ゆきちゃんの日記
突然ですが、由紀子は3月いっぱいで養護学校を辞めて、 
「さつき園」への通所をすることになりました。
 




「また、思い切ったことを・・・!!」 
と言うのが、回りの反応ですが・・・(笑) 

 
この数ヶ月、ずっと迷いながら、
いろいろな方に相談をして 
家族で考え抜いた結果です。 
 
ご存知の通り、
由紀子は環境の変化にとても弱い子で、 
この一年も高等部の環境になれるのに大変な苦労をしました。 

 
いや!高等部に・・・というよりも、
今の由紀子は学校の行事についていけなくなっていると言うのが
本当かもしれません。 
 

いろいろな行事があるたびに、
生活のリズムが変わってしまうので
 
不安定になり、パニックの連続になります。

 
そして、行事が終わり普通の生活に戻るときも、
由紀子にとってはそれが変化となり、
また不安定になってしまいました。 

 
最近は自傷行為もひどくなり、
自分だけでは収まらずに周りの人にまで
手を上げることも多くなりました。
 
そして、人を傷つけてしまったことが
フラッシュバックとなってまた由紀子を苦しめてしまう・・・ 

悪循環でした。 


 
そんな由紀子を学校の先生がたは
本当に良く支援してくださいました。 

ケース会議まで開いてくださり、
担任の先生はもちろんのこと 
一年生の先生全員が由紀子を支えてくださいました。
 
 
おかげで、3学期に入ってからは、
笑顔で過ごせる日も多くなって 
私たち家族も静かな生活を送れるようになっています。 
 
 
なのに、なぜ?・・・と思われるでしょうが


、 
悲しいかな、やっと慣れた高等部一年生の生活は
そろそろ終わろうとしています。 
 

そして、また新しい生活が始まろうとしているのです。

 
由紀子にとって、このサイクルの短さはとても苦痛だと思います。
 
 
落ち着いている由紀子を見ていると、
できることがいっぱい増えて行くのがよくわかります。
 
「こんなこともできるんだぁ~」 

そんな、うれしい発見がいっぱいあるんです。 

 
でも、パニックの連続の日々の中では、
どんどんできることが消えていってしまう・・・。
 
 
それを考えたら、落ち着いて生活できる環境を整えてやれば、
由紀子はもっと成長するのではないかと思うのです。 


 
それが「さつき園」だと考えました。 


施設の生活は学校に比べて変化も少なく、
ゆっくりと時間が流れているように感じます。
 
そして、成長を見守る単位も一年ではなく、
何年もの長い時間をかけて 
少しずつ少しずつ・・・です。 
 
 
実はつい最近まで、
2年生になって由紀子がまた不安定になってしまったら、 
さつき園に移ろうと考えていました。 
 

でも、それは間違いだと娘たちに教えられたのです。
 
 
「学校で不安定になったからと言って移ったら、 
学校と気まずい思いで別れなければならないし、 
不安定になった由紀子を受け入れるさつき園も大変じゃないか!」
 
 
言われてみればその通りでした。
 
 
だから、笑顔で学校に通い、
楽しそうにさつき園に通っている今が、 
一番いいタイミングなのかもしれないと決心をしました。 

 
学校を辞める話を担任の先生方にしたときに、最後に 

「(いい施設が見つかって)よかったですね!」 

と、言っていただけました。 
それが一番うれしかったです。 

 
あと残りわずかになりましたが、
由紀子には学校でいっぱい楽しい思い出を作って欲しいと思います。
 
そして、最後の最後まで笑顔で学校とお別れをしたいと思っています。 

 
また新しい生活の始まりです。


 
たぶんさつき園でも新しい生活に戸惑って
不安定になることもあるでしょう。 

でも、それは乗り越えられると思います。 
 
きっとこれが最良の選択だったと信じて、
由紀子の成長を見守りたいと思います。 


みなさん、これからもよろしくお願いします。 


=END=
コメント
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