ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

こだわりのピアニスト

2013年01月11日 | ゆきちゃんの日記
今日は音楽療法でした。

いつもはレッスンが終わったら
自宅までH崎先生が
送ってくださるのですが

今日は耳鼻科の受診日なので
私が迎えに行きました。


PMSの末期で
家でも理由もなく
パッパカ・パッパカと
手を打ち鳴らしている由紀子さん。


今日はレッスンができたのだろうか?


少々不安に思いながら
そっと教室を覗いてみたら・・・



焚き火のメロディーと伴に
由紀子の

「もう一回!!」

と、言う声が聞こえてきました。


一本指のピアニストは
耳で音を拾って
メロディーを奏でるのですが

それが一音でも間違えると
最初からやり直しをしないと
気がすまないのです。


先生が音を教えようとするのですが
それも許せない!

自分で音を拾いながら
一音ずつ先へと進んでいきます。

でも、途中で間違えて

「もう一回!最初から!!」




太もものところに
黒い点が見えるでしょうか?

それは涙の後です。

涙をこぼしながら
何度も繰り返し
音を拾って・・・


途中でイライラして
鍵盤を叩いては
叱れて・・・(笑)

また最初からやり直し!


誰にやらされている訳でもなく
自分で始めて
止まらなくなってしまった・・・

そして、このモードに入ったら
誰にも止めることはできません。


一曲完璧に弾けるようになるまで
続きます。



私も先生も
時間内に終わるだろうか?
と、ハラハラです。


教室は時間で
借りているので
延長はできません。


もしも、最後まで終わらなかったら
きっと大パニックでしょう!

(i|!゜Д゜i|!)ヒィィィ



みんなが息を呑んで
見守る中
レッスン終了間近に
なんとか一曲全て
弾くことができました。

ε-(_- ヾ)ハァ



最後には教室を貸してくださっている
M先生まで出てきて

みんなで拍手です。(笑)

o(*'▽'*)/☆゜’パチパチ""ハ( ̄▽ ̄*)パチパチ♪

由紀子も満面の笑みでした。(笑)



H崎先生は

新年早々
ゆきちゃんらしい
レッスンになりました。

そんなゆきちゃんが
大好き

そう言ってくださいました。(笑)


そして、帰りには
来月20歳になる由紀子へと
色紙をくださいました。




裏には
H崎先生と

以前、長崎から由紀子のヘルプに
来てくださっていた
Y田さんからの
メッセージが書いてありました。


もう、何年もお会いしていないのに
由紀子のことを
気にかけてくださっていたんですね・・・

ありがとうございます。


由紀子はいつも
こうしてたくさんの人に
見守られながら
育ってきました。


見守ってくださる人たちのためにも
由紀子は、絶対に
幸せにならなくてはならない!!

そうあらためて思います。

=END=
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