ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ゆきちゃん通信 No6 その1

2001年02月12日 | 新聞 ゆきちゃん通信
これは由紀子が一年生になったのをきっかけに
お世話になった方たちに郵送していた新聞です。
それを日記風にアップしました。
もともとの新聞としてPDFで見ることもできます。

2000年1月30日発行


ゆきちゃん通信No6

その1

※寒中お見舞い申し上げます。


早いものでもうすぐ2月、
由紀子の楽しかった一年生もアッという間に終わりそうです。

我が家の2000年は,
上の二人のおねえちゃん達の受験で落着かないスタートになりました。

いつもは由紀子を中心に回っている我が家も、
この時ばかりはそうもいきません。

家族が揃うとついつい話しは受験の事になって、
時にはかなりの緊張が走る事も度々です。

なんとなくみんなの気持ちが自分に向いていない事を
敏感に感じている由紀子はちょっと淋しいのか
むずかしい顔をして話している家族の輪の中に顔を突っ込んでは、
愛嬌を振りまいて気を引こうとします。

その姿の可愛さに、みんなの顔もついつい笑顔に…。

担任のY田先生の話に

『癒しの時代とか、よく言われているけれど、
本当は障害を持った人達に
普通の人が癒されているのかもしれない。』

というのがありました。
まさに、私達家族は由紀子に癒してもらっている、
そんな気がしています。

やっとおねえちゃん達の受験する学校も決まり、
親がしてやれる事は健康管理だけという所までこぎつけました。

後は二人のがんばりだけです。

さてさて、由紀ちゃん、お待たせ致しました。

何をして遊びましょうか?



※小さな恋の物語

もうすぐバレンタインデーですが、
今年の由紀子のチョコレートは本命チョコになりそうです。

お相手は…交流学級の担任の先生『O野先生』
優しくて、かっこいいとクラスの子ども達に大人気の先生です。

由紀子の様子が変わってきたのはいつ頃からだったでしょうか、
先生を見つけると『チュウして・…』と寄って行っては、
自分から先生のほっぺにキスをするようになりました。

あれ!あれ!と思っていたら

その回数がどんどん多くなって
Y田先生も呆れるほどになってしまいました。
そして先日、ついに先生の唇に…。


キスは由紀子の愛情表現ですが、
お父さん以外の男の人と唇にキスをする事は
今までありませんでしたから、
これは由紀子のファーストキスです。
(お父さんご機嫌ななめ!!(>_<)一回だけだから許して)

由紀子に「O野先生、好き?」と聞くと
間髪入れずに「だぁ~い好き!」と答えます。

今まで由紀子が「大好き」という表現を使う出会いが何度かありましたが、
今回の『大好き』は少々意味が違うようなのです。

Y田先生と
「これはもう責任を取ってお嫁にもらって貰うしかない!」
と冗談を言いながら、
実は独身のO野先生のファーストキスを由紀子が奪ったかも、
と少々心配をしているのですが……(笑)


=END=
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