ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

22.強度行動障害について(自動強化の機能)

2017年11月26日 | 強度行動障害
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!


やっとゆっくりと本を広げる時間が取れたので
久しぶりに「強度行動障害」について
勉強をしようと思います。


前回は、問題行動は「コミュニケーションの機能」を持つ
と、いう事を勉強しました。

この場合の対処法は
「同じ機能を持つ適切なコミュニケーション行動を教える」
ということでした。

行動の理解 つづき


今日は
「自動強化の機能」についてです。

自動強化とは、その行動自体が行動を強める働きがある場合のことです。


(-″-;)うーむ・・・・・・
言葉だけではよく分からない!!(笑)



例として
退屈な時間に頭を叩く自閉スペクトラム症の人の話がありました。

自閉スペクトラム症の人には
感覚が過敏な人がいますが、
同時に痛みなどの感覚に対して鈍い人がいます。


由紀子も聴覚は過敏ですけど
痛みには鈍感です。

かゆみにはすごく敏感なのに
何故?っていつも思います。(笑)



その人が、退屈な時間に頭を叩くという
問題行動がある時

それは、頭を叩く事で感じる感覚刺激を
求めている場合があるということです。


前回学んだABC分析をすると

A(行動の前の刺激や出来事)

何もすることがない
(感覚刺激がない) 

B(行動)

頭を叩く

C(行動の結果)

感覚が得られる
(感覚刺激がある)

となります。


頭を叩くことで得られる感覚刺激を求めて
行動がどんどんエスカレートしていくということのようです。


自動強化の場合は、いったん止めさせても
しばらくするとまた始まってしまう事が多いので

対策としては

「他に楽しめる余暇活動などを広げることで
頭を叩くという行動と置き換える」

ということでした。



由紀子の自傷行為は
コミュニケーションの機能が強いと思うのですが
この自動強化の機能もあると思います。

今は頭を叩くという自傷行為は治まっていますが
足を叩いたり、胸を叩くという自傷行為は続いています。

そして、新たに始まったのが
指の皮を剥ぐという自傷行為です。

退屈な時間が続くと指を噛む時間が増えて
指が赤むけ状態になってしまいます。


由紀子も痛みの感覚刺激を
求めているのだと思います。


対処法の余暇活動の大事さについては
由紀子が小さなころから言われていたので
ずっと心がけて育ててきたつもりだったのですが

成長するにしたがって
感覚が過敏になって外出がむずかしくなりました。

公共交通機関が使えなくなり
スーパーは音が苦手で入れなくなり
テーマパークはキャラクターが苦手でダメ
最後には街中の道を歩くことすら嫌がるようになって

身動きが取れなくなってしまいました。

以前はどこにでも出かけられる子だったのに・・・
┏(_ _;)┓ガックリ


ドライブは好きですが
イライラすると運転をしている私に
殴りかかってくるようになったので
二人きりでの長距離のドライブは
危険で出来なくなりました。


屋内での余暇活動は
パソコン、塗り絵、パズル、刺繍・・・
と、いろいろやらせていますが
根気のいるものばかりで
不安定な時には長時間はできません。


どうすればいいのやら・・・・
┐( -"-)┌ヤレヤレ


余暇活動って、私にとっては
永遠の大きな課題です。



他の自閉スペクトラム症の人は
どんな余暇活動をしているのか
知りたいです。



あぁ、なんだか愚痴ばっかりになりました。
(⌒-⌒; )すみません!(笑)



この章に書いてある対処法を読むと

「分かっているけれど・・・
いろいろやってみたけれど・・・」
…乂-д-)ムリ!!

と、ついつい思ってしまいます。(汗)


もしかしたら、これって
私の中のあきらめに対する
言い訳なのかもしれません。
(;^_^A アセアセ・・・


由紀子の強度行動障害がつらくて
何とかしたいと思って始めた勉強なのに・・・

ちょっと反省をして
素直な気持ちで勉強をしようと思います。
(p`・ω・´q)




言い訳の部分を削除しようかとも思いましたが
これも親の心の葛藤ということで
そのまま残します。
( ̄▽ ̄;)ゞ


今日はここまでにします。



この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


=END=
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2 コメント

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愚痴をもっと! (ウロ)
2017-11-27 09:48:23
教科書に書いてあるお手本より
リアルな感想の方こそ知りたいです。

子育てでも本や新聞の育児相談で
「こうするといい」とあるものの
本当に参考になるのは生の声だものね。

「自閉症だったわたしへ」 漸く開く事が出来ました。
ただ自閉症である作者より
周囲の人の反応の方に目がいきます。
暴力的に振る舞う人と
寛容すぎる人と両極に分かれるのは何故でしょう。
人間ってどっちにも転ぶ事が出来て
空気や自身の感情の相乗効果で傾向を強くしていくのかな。

yukiちゃんの周囲には理解者が多いですよね。
tomiさんの頑張りが及ぼしている影響もあると
常々思っています。
でも頑張り過ぎないで欲しいです。
返信する
ウロさんへ (tomi)
2017-11-28 01:03:39
そうですね・・・
正直に愚痴も書かせていただきます。(笑)

本に書いてあることを
確かに!と思うのですが
実生活で実践するのは難しいです。

でも、気持ちの問題もあるので
無駄ではないと信じて勉強します。(笑)


「自閉症だったわたしへ」の中の暴力的な人ってお母さんの事ですよね?


私も最初の方だけ読み返してみたんですけど

きっとお母さんは作者の中に
自分の嫌いな面を見ていたのかもしれないと
思いました。
たぶん、似ていたのではないでしょか?
母子ですものね・・・

なのに、お父さんや祖父母が
自分ではなくて作者に愛情を注ぐことも
気に入らなかったのかもしれません。

愛することも愛されることも
下手な人だったのかもしれないって・・・

そんな事を思いながら読みました。


もう一つ、周囲の人が冷たくなる時って
理解できない状況の時だと思います。

由紀子がパニックになった時に
周りの人は一斉に離れて
すごく冷たい目で見るのですが

由紀子が自閉症であることや
音が嫌で泣いたり自傷をしていると分かると
急に優しくなって、親切にしてくれたりするんです。

音を消しに走ってくれる人が出てきたしてします。

理解できないことって
みんな怖いんですよね・・・


だから、私は由紀子が自閉症であることを
自分からみんなに知らせることにしています。
ブログを書き始めたのもそれかきっかけでした。

そして、確かに由紀子は人に恵まれていると思います。
その恵まれた人脈をつなぎとめておくのが
私の仕事です。(笑)

私も勉強が終ったら
もう一度あの本を読み返してみようと思います。

ウロさん、忙しいみたいだけど
身体を壊さないように気を付けてくださいね!
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