ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

オウム返しについて(自閉症の特性32)

2010年09月04日 | 自閉症の特性
2日の日記で書いた
オウム返しについてのお話です。


会話のコミュニケーションが苦手な自閉の人によく見られる

「オウム返し」

特に子どもの頃にはよくあります。


何か悪いことをしたときに親が

「ごめんなさいは?」ε=(=`・´=)フンッ

と、叱ったら・・・

「ごめんなさいは?」(・  _  ・ )

と、返事をされて、
(ヘ||_ _)ヘ ガクッと、なる!!

そんな場面も・・・・。(笑)



由紀子も言葉が出始めた3歳の頃は
ほとんどがオウム返しでした。


自閉症の子はオウム返しをするものだと、
ずっと思っていたので
あまり気にすることなく育てて来ましたが

由紀子の場合は
育つ中で自分なりの言葉を習得して
オウム返しは少なくなりました。

※参考:自閉症の特性(言語について、その2)


数年前、参加した学習会で
そのオウム返しについて
おもしろい話を聞きました。



学習会が始まってすぐの事でした。
講師が突然、演台から離れて
参加している一人の女性の前に立って

「&#;$※?」

と、意味不明な言葉で話しかけました。

話しかけられた人は、当然

(◎ヘ◎;)?

困惑した表情で、講師の顔をみつめていました。



すると、さらに

「&#;$※?」


( ̄. ̄;)エット・・( ̄。 ̄;)アノォ・・( ̄- ̄;)ンー


これを数回繰り返したところで
それまで黙っていた女性が困りきって

「&#;$※?」(@・Д・@)??

と、講師と同じ言葉を言いました。


そこで、講師が・・・

これがオウム返しです!d( ̄  ̄)


会場中の人が・・・・w( ̄△ ̄;)wおおっ!・・・でした。(笑)


人は訳の分からない言葉を投げかけられて
「何か答えなければ・・・(汗)」と、
気持ちが追い詰められると
とりあえず同じ言葉を返してしまうのだそうです。


相手が対等な立場の人同士なら

「何を言っているの?(笑)」とか、
「わからないよ!!」とか、

言えるのでしょうが
この状況では、
みんな彼女と同じ反応だったと思います。


ましてや、言葉が理解できない
自閉症の人は、普段の生活が
いつもこんな感じなのかもしれません。

すぐに追い詰められてしまうでしょうねぇ~~。




そして、同じ言葉を返したら、
とりあえず、その場が治まった(この部分の講師の表現を忘れてしまった。)
という経験から

分からない言葉を話しかけられたときには
とりあえず繰り返す!


と、いう学習をするのだそうです。


これが、オウム返しの心理だということでした。



今まで、当たり前だとか、仕方が無いで片付けていた
オウム返しの背景を説明してもらって
すごく納得した学習会でした。


その後、オウム返しに興味が沸いたので
少し調べてみました。

そこでおもしろい言葉をみつけました。
次回はそのことについて書いてみようと思います。

=END=
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