ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

「ルーティーン」と構造化のまとめ

2017年10月23日 | ゆきちゃんの日記
注)これは私が由紀子の事を理解するための勉強の記録です。
私は専門家ではありませんので、間違った解釈をしている場合があります。
ご理解の上お読みください!



今日はルーティーンについてです。

ルーティーンとは

作業を行う場合とか日常生活の活動を
いつも同じ手順で行うように工夫することです。

左側に材料を置き、真ん中で作業を行い
終わった物を右側に置く
と、言うように必ず左から右に行うようにするとか

ワークシステムで出てきた
三段ボックスの作業のように
必ず上から順にやるというようなことで

いつも同じ手順で取り組めるようにしておくと
見たらすぐに何をするのか理解しやすくなります。



テキストに良くない例として

毎回、やり方を変えて
課題に取り組むようにしている
施設の話が書いてありました。


理由は
ルーティーンはこだわりになってしまう恐れがあるから
毎回やり方を変えて理解できるように
指導をしているのだそうです。


ヽ( ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄;)ノえ~~~~!

ルーティーンとこだわりって違う気がする!!

でも、昔はこのような
考え方をする自閉スペクトラム症の専門家も
いました。

正直、私もそんな事を考え方に影響されて
同じような事をしていた時期もあります!
(;^_^A アセアセ・・・

でも、それはやっぱり違います!!



私たちだって
毎回、同じ手順でやっていることが
たくさんあります。
それを違う手順でやるように言われたら
戸惑ってしまいますよね?!

私たちだってそうなのだから
由紀子たち自閉スペクトラム症の人は
もっと戸惑ってしまいまうでしょう・・・


テキストにも書いてありましたが


コミュニケーションの力で
いろんな事を解決することができない
重度の障害がある人たちに
どうやれば分かりやすく伝えられるかを想像して
工夫することが大切なのだと思います。




構造化について
いろいろ勉強してきましたが

構造化することによって
どんな効果があるのかをまとめてあったので
テキストから引用したいと思います。


・・・・・ここから・・・・

構造化するということは解りやすく伝えるということでした。

つまり、構造化すると、環境のもつ意味が理解しやすくなるということです。

その結果、自分が期待されていることが何であるかがわかるようになります。

そして、見通しが持てるようになります。

見通しが持てるようになると、不安や混乱が予防されるということになります。

それゆえ、安心して落ち着いて行動ができるようになるということです。

・・・・ここまで・・・・

なるほど!



他にも、構造化において配慮すべきことがあります。

まずは「パーソナルスペース」です。

この言葉の意味がテキストにはなかったので
ネットで検索してみました。

心理学の用語みたいです。

パーソナルスペースとは
コミュニケーションをとる相手が自分に近づくことを許せる、
自分の周囲の空間(心理的な縄張り)を指します。
-------gooヘルスケアより------------

・・・他人との距離感が実際の数値で書かれてあたりして
gooヘルスケアの説明が面白かったですよ。(笑)・・・


部屋の中の人口密度が高くなると
人の攻撃性・暴力的行動が増加するという
研究結果が出ているそうです。


障害のある人の中には
この混雑感に敏感で頭痛や腹痛などの
身体症状が出てくる人がいて
その為にイライラして行動上の問題を
引き起こしてしまいます。

その為に、パーソナルスペースを
確保する必要があるということでした。


私たちは、休憩時間に
誰かと一緒に食事をしたり
話をすることを楽しいと感じたりしますが

混雑感が苦手な人は
それが辛かったりするので
強要しないように配慮が必要なのだそうです。

一人きりになれる場所を確保してあげることで
落ち着いて活動ができる訳ですね?!




それと、感覚過敏の人にも
構造化は有効です。


視覚が過敏で、
窓から差し込む光や蛍光灯の明かりが
つらいと感じる人には

間接照明にしたり
光源が目に入らないような場所を確保する。
他に、ブラインドやカーテン、サングラスを利用するのも
方法の一つです。


聴覚が過敏な人には
出来るだけ静かな場所を選ぶなどの配慮が必要で
イヤーマフやノイズキャンセラー、耳栓などが有効です。





構造化というのは・・・・

無理やり今の環境に慣れさせるのではなく
いろいろ工夫をして
その人に合った環境を作ってやれば
行動障害のある人も落ち着いて
生活ができるということです。




こうして、構造化について
あらためて勉強をしてみて

構造化は由紀子にも必要な事なのだと
思いました。


スケジュールやルーティーンもそうですが
今回、認識したのが
パーソナルスペースの必要性でした。

由紀子が通っているデイサービスは
定員は20名ですが
3つのグループに分かれていて

由紀子が普段いる部屋には
数名の利用者さんしかいなくて
混雑感は全くありません。


たぶん、この環境が由紀子には
合っているのだろうと思います。


ところで、我家は・・・
構造化はできているのだろうか?

たぶん、由紀子と生活する中で
知らず知らずのうちに
由紀子が暮らしやすい形に
なっていると思うのですが・・・


せっかく勉強をしたのですから
もっと工夫ができることはないか
見直してみようと思います。


今日はここまで!!



この本を使って勉強をしています。


行動障害のある人の「暮らし」を支える 第2版:
強度行動障害支援者養成研修[基礎研修・実践研修]テキスト


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