ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

性教育・羞恥心について(自閉症の特性33)

2010年09月15日 | 自閉症の特性
やっとお約束の「性教育」について・・・です。

11日(土曜日)に由紀子に性教育をしてくださっている
宮原先生たちが立ち上げられた
「長崎 障害児・者の性を考える教育研究会」の
第一回目の研究会が開催され、
私も参加をしてきました。

研究会の様子をお伝えする前に
まずは由紀子の性教育について少し書いてみます。


※宮原先生・・・今までM原先生として登場していましたが
先生の講演会では由紀子も実名で事例を発表していただいているので
そろそろお名前を出してもいいかと・・・!?(笑)

先生は、長崎大学大学院医歯学研究科教授で
障害者への性教育を研究テーマにされています。

お会いした頃は准教授でいらっしゃった先生。
どんどんお忙しい立場になられて・・・

そのお忙しい時間をさいて、
由紀子の性教育を続けてくださっています。

本当にありがたいことだと思っています。




由紀子が性教育を受け始めたのは8年前のことです!


きっかけは、9年前、
まだ五島にいる頃(4年生)でした。

学校のプールの授業で着替えをする時
みんなの前で全裸になって着替えをしてしまい・・・(T▽T;)アハハ

交流学級の女の子たちに
すごい反感をかってしまったのです。




この時、実感したのが・・・
由紀子には「羞恥心」が
育っていないということでした。


コミュニケーションが苦手で
周りの人が自分の事をどのように見て、
どう思っているかなんて
全然関係ない世界に生きている由紀子とって
全裸になることが恥ずかしいことだなんて
分からないのです。



小さな頃は、それでも良かった!

でも、周りの同級生には
着実に「羞恥心」が育ち始めていました。

自分たちの身体の変化を自覚して
それを男の子たちに見られることは
恥ずかしいことだと・・・・。

そして、由紀子がその恥ずかしい行動を
取る事も許せなくなってきたのだと思いました。


「おばちゃん!どうにかして!!」

その言葉を投げかけられて・・・
どうしたものかと悩んだのが始まりです。



私はいろいろな所に相談をして
アドバイスを乞いました。

そして、教室の壁にシールを貼り
そのシールを見ながら着替える練習をさせました。

そうすれば、みんなに背を向けることになるので
胸などを見られずにすみます。


・・・お尻は勘弁してもらいました。(笑)・・・


その年はその対処法で、
なんとか周りの子どもたちも納得してくれました。


でも、それでは根本的な問題の解決にはなりません!


この先、どうしたらいいのか・・・???



そのことを相談した、主治医の相川先生(A川先生)に
宮原先生を紹介してもらって、
長崎への転勤を機に性教育を始めていただきました。

・・・ドサクサにまぎれて、相川先生の名前もばらしちゃった!(笑)・・・


性教育についてはいろいろな意見があるようですが
私は障害のある人にこそ、
性教育は必要だと思っています。

一般的な性教育のイメージは
「どうやったら子どもができるか?」とか
「避妊」とか
そんなイメージが強くありますが・・・

本来の性教育は
自分の身体のことを知り
自分の身体を守る術(すべ)を
身につけるためのものだと思っています。


最初の頃の性教育の日記を探してみました。
性教育1回目
性教育2回目
性教育3回目


性教育を始めて8年目と書きましたが、
その間、宮原先生は同じことを繰り返し、繰り返し
由紀子に教えてくださっています。



あ・・・
随分長文になってしまいました。
続きはまたの機会にしたいと思います。


そうそう・・・
由紀子は明日からさつき園の研修旅行に行きます。
とても楽しみにしている様子をみて
本当にうれしく思っています。

=END=
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