ケータイショップの理科の先生

マルのケータイを買いにいったときの話
受付の人がマルに
好きな教科は何？と聞いて
体育、とマルが答えたら
その人とても残念そうな顔をした。
いや、実は私、理科の教員だったんですよ
と言って、理科は面白いよといろいろ語り始めた。
閉店間近であまり時間もなく、契約も簡単に済ませようと
プランはお母さんと同じでいいですね、
なんてケータイの説明をかなりはぶいて、
手はせっせと書類やケータイをいじりながら、
でも出てくるのは理科の話ばかり。
理科の先生がなぜここに？
と突っ込みたいのをぐっとこらえて、マルと大人しく話を聞いてあげる。
面白い実験もいくつか教えてくれて
タバスコをコーヒーのフィルターに通すと、透明なタバスコができますよ
いたずらには使わないでね
味も変わらないよ、と。
ふーん、じゃああの赤い色って色だけ？

はい免許証、
はいクレジットカード、
と手続きしながら
最後まで理科の話止まらず。
教えたくてたまらなかったのかな？先生の性？
確かケータイの契約時には細かいこと説明しなきゃならないはずだし、ケータイ本体のキズチェックとか 、やらなきゃならないことだいぶ省いてたぞ
まあ、閉店ぎりぎりに入れてくれたのには感謝ですけど。
思いがけないところに思いがけない人がいるものだ。