住野よる
夜になると黒いつぶつぶで覆われたばけものに変身してしまう中学生の男子あっちくんが主人公。
でも彼は結構ばけものでいる時間を楽しんでいる。
大きくなったり、小さくなったり、
高速で移動したり、火を吐いたり
夜はばけもの、朝から人間に戻って学校に通うという生活。
一睡もしないで生きられるなんて
眠りたくない病の私にはうらやましい話^ ^
ある日夜の学校に行って、同級生の矢野さんに見つかる。
矢野さんはばけものを見てもびっくりしないし
正体まで見破ってしまう。
クラスで異質な存在の彼女と過ごしているうちに
彼女の正体、そして自分の正体に気づいていく...
中学生の狭い世界や、どこに持っていけばいいのかわからない苛立ちやエネルギー。
あの時代を思うとなんだか胸が苦しくなる。
不自由だしね。
もう少し自由になるまでの我慢の期間。
どうしてばけものに変身するようになったのかなー
結構奥が深いお話だと思う。