その前に、この世界のグリーン-キャピタルとも言える古都へのレクイエム(鎮魂歌)を完成させたいと思い、短歌も交えて賑やかに語って行きます。
−− 聖なる火 聖なる河と 合わさって
人のカルマを 浄化する都(まち) −−
カーシーを一句で表すとこんな感じです。 更にシバ神を祀った都であるコトもフィーチャーすると…
−− ガンガーは シバのボディ(体)と 信じられ そのエナジーを 求める人々 −−
と言った感じでカーシーは凄い人混みです。 よりシバのエナジーについて具体的に描くならば、バング文化の発展にも着目すべきでしょう。
−− 麻文化 三千年の 歴史持つ シバのエナジー 積もれる都 −−
アサは確かに人の心をホンワカとさせ、自然や動物に興味を向けさせてくれ、僅かな幸にも感謝して満足する心を与えてくれます。
−− 平和都市 酒は悪でも 草は善 人の心を 和ますハーブ哉 −−
草はどんな野菜よりも簡単に育つので、安く庶民向けに出回っています。 酒も売られてはいますが、庶民には手の出ない価格です。
−− 戦争を 逃れた人々 集う都 ヒンドゥー教は 彼等を労る −−
バナーラスは冬のインドでは一番人気なので、世界中から観光客が集まっています。 物価が安くて居心地が良いので、ロシアやウクライナ、イスラエルなどから戦禍を逃れた人達も長逗留しています。
実際にそうした人と会いましたが、昔からインドが好きでヒンドゥー教に改宗したと言っていました。
彼はサドゥー達と一緒にガートのテントで暮しており、そこでは朝から晩までチラムが回って来ます。
−− ボンの都 煙はすぐに キマるけど すぐに醒めちゃう 刹那の追求 −−
わたしはもう煙を肺一杯に吸い込むような無謀な若者ではありませんが、付き合いで吸う時はそれなりに完全呼吸を心がけています。
それには手チラムで煙を薄めて吸う方法が良く、薄めれば肺や脳へのダメージを軽減するコトが出来ます。
インド人が吸うのを好むのは、その刹那的な高揚感からシバ-エナジーを感じられるからかと思い、インド人は総体的に過去や未来よりも現在を重視しているように見受けられます。
−− 遊行期の 聖なる老人 集う都 彼等と共に ねむれカーシー −−
カーシーは世界一の葬式産業を擁する都と言え、インド中から遊行期の老人が集まって来ます。 そのターミナル-ケア(終末期介護)がどんなモノか興味を持ちますが、そこでもやはり「夢見る草」が活用されているようです。
ガンガー沿いのガートには民間と政府系のホームレス-シェルターがあり、宗教法人が運営している処では炊き出しもやっています。
そこで供されるカレー粥には葉っぱをすり潰したモノが入っており、それを食べる人々を夢の中へと連れて行ってくれます。