真の動物福祉牧場を目指して

「水の未来」と「持続可能な農業」②

 今でも既に枯渇しそうな滞水層は、2050年代にはもう枯れてしまっているでしょう。
巨大な米国オガララ帯水層、枯渇の危機、穀物生産が困難に…日本の畜産に深刻な打撃

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国連食糧農業機関(FAO)は、昨年11月に「世界食料農業白書:2020年版」を発表した。FAO駐日連絡事務所はHP上で、次のようにその内容を説明している(以下、...

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 これは「地球白書」のレスター-ブラウンも予言しており、彼は国連顧問を勤める科学者なので、反論できる人はそうそう居りません。

 「持続可能な農業」には水の他にもう1つ、「石油の枯渇」も大きなファクターとされますが、これは温暖化対策によって自然エネルギーの活用が高まる近未来では、乗用車に回す電力をカットしてでも農業用車に回すと思われるので、動力不足による農業崩壊は起こらないと思います。

 石油は化学肥料や農薬を作るのにも多く用いられますが、これらの農業資材は近未来では時代遅れのモノとなっており、窒素は窒素固定菌が空中から幾らでも取ってくれ、より核心的なリン鉱石(鳥のフンの化石)の枯渇についても、あらゆるフンを肥料化する微生物技術の発展によりクリアーされるとします。

 しかしそれでも、100億人に達する人類を養う為には「水」を確保する必要があり、これは近未来において多くの国で最重要の政治課題となるでしょう。 

 今回はコラムが長いので物語には入りませんが、次回で「桟」章を締めくくるべく「持続可能な農業」の答えを描きたいと思います。

 
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