真の動物福祉牧場を目指して

誰が農民を殺すのか

 このタイトルは歌から取っており、一番古いのではピートシーガーの「誰が炭鉱夫を殺すのか」(Who Kills Miner)があり、それに触発されてボブディラン「誰がデイビットムーア(ボクサー)を殺すのか」やニールヤング「誰が青い鳥を殺すのか」などが歌われています。

 「誰がインド農民を殺すのか」の答えについては、まずその犯人の筆頭に挙がるのはアグロコングリマリット(農産複合体)です。

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 しかしこの、種や農薬や機械を買わされると言った話は、政府の支援でなんとかやって行ける様になって来ました。

 それでも、人口の6割(8億人)もいる農民すべてに支援は行き届かず、都市での雇用創出にも陰りが出ているので、農民人口は増え続けて、少ないパイを大勢で分けなければなりません。
 これに追い打ちをかけているのが「気候変動」で、干魃が深刻化し「水争い」の過酷さはますます増して来ています。

 熱中症と農薬中毒になりながら、「水争い」までして働いても農民の借金は増えるばかりで、代々引き継いで来た畑は農薬によって劣化してしまい、街に出稼ぎに行っても邪魔者扱いされるだけでは、自殺したくなる気持ちも分かります。

 ここでもう一曲ピートシーガーの古い歌「農民こそ人」(Farmer is the man)を紹介しますと、そこでは農民のお陰で街の人達は食べて行けると唄われています。 しかし農民は収穫の時期まで借金で生活しなければならず、その金利で街の人間は豊かに遊んで暮らしているとも唄われています。

 リタメイの両親も借金しなければ営農が出来ず、真面目に一生懸命働きますが塩害で作物は枯れてしまいます。
 借金で首が回らなくなった一家は夜逃げするしかなく、都市のスラムに潜り込みますが、そこでの過酷な生活に堪え切れずに両親は自殺してしまいます。

 リタはその時10才で、栄養不良の為に背丈はまだ幼児の様でしたが、両親の苦悩に触発されて社会性のある思慮深い少女に育ちます。
 リタの「戦い」はこの時から始まり、「誰が両親を殺したのか」を突き止める旅に出ます。
 

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