このタイトルは、「解体キングダム」の仕事で空き家を空っぽにしてする時に見つけた本、武者小路実篤の「愛と死」から取りました。
解体の仕事は危険ですがとても面白く、最初に入った現場は「春蘭の里」という美しい山里の豪農の家だったので、色々な果実酒や特上の日本酒が残っていて、飲みながら楽しく仕事ができました。
私事は以上として「愛と死」について語りますと、ここでは若くして病死した実篤の姉がモデルとされ、彼女が「愛と信仰」に生きたコトが美しく描かれています。 これが書かれたのは実篤の晩年ですが、彼は「新しい村」というトルストイ主義の社会運動を主導し、その運動資金を稼ぐ為に日本で最も多く作品を発表した作家とされています。
実篤は「男女の愛こそ人間に与えられた最大の幸福」としていますが、そのぶん失恋や死別の淋しさもよく描かれており、人の死が予想できず突然訪れることもよくテーマにしています。 そのため彼は信仰についても多くの本を書いており、「死と信仰」は切っても切り離せないモノとしています。
わたしも物語で「死と信仰」をよく描いているので、それを美しいモノにするために「愛」を描く必要も実感しています。
今日は公民館のパソコンからの投稿ですが、もう閉館時間なので、その「愛と信仰」の物語についてはまた次回に描かせて貰います。