後にキリスト教の「使徒」は12人だったと知り、「福音書」はリタ-メイとターシャの秀祥についての回想禄で締めるコトにしますが、「使徒ジャック-ブラウン」は依然として物語では重要な役柄を果たします。
それはジャックが秀祥のオンリーワンの恋人だからで、この2人のプラトニックな愛は、アダムとイブの「フリーセックス」と対照的に描いてバランスを取ります。
前に描いたジャックの回想録は、「2ndアルバム ヒーリング-ライト」の伏線とし、途中で終えた感がありました。
なのでまたこれから「ジャックと秀祥の愛」の結末を描こうかと思い、それは当然「銀河鉄道の旅」に於いての話となります。
今回はその物語の挿入歌として、ジャックのモデルであるジャクソン-ブラウンの『Sky Blue And Black』を挙げさせて貰いますが、これは非常に訳の難しい歌で様々な解釈があります。
ここでは「青と黒の空」が儚さの象徴のように捉えられていますが、わたしにはもっと明るい希望の象徴のように思え、それは決して終わるコトのない朝と夜の繰り返しを礼賛しているように聴こえます。
それは「青と黒の空は愛であり、それは決して虚しくはならない」と謳っている気がし、これほど「銀河鉄道の旅」に相応しい挿入歌はないと思えます。
ジャックと秀祥の旅はいくつもの夜を越えて行き、その「空」は必ず「孤独と苦悩」の黒から、「愛と希望」の青へと明けて行きます。