前回までで、「農民工ユニオン」の結成を光復党が支援した経緯を語りましたが、これは「大陸に光を復活させる」という目標に向けての第一歩となります。
より大きな目標としては農民全体を組織化し、そこで「持続可能な農業」を広めるコトが挙げられます。
これは中国だけでなく世界の「食糧危機の未来」を救うタメにどうしても必要なので、もう一度それについて紹介させて貰います。
このコラムでは「中国の環境汚染、水不足、食糧危機は負の連鎖となり、中国全土、特に内陸部に深刻なダメージを与え、餓死者さえ発生しかねない。そして中国の食糧不足は中国だけに止まらず、全世界に波及することになるだろう。」としています。
近未来(2061年)の中国ではこうした予言は現実のモノとなり、中国共産党も「全世界と連動した強固な対策」を迫られます。
しかし中国はプライドが高いので外国からの支援は受けたがらず、その点で台湾は自国だと主張しているので光復党の支援ならば受け入れられます。
これまで共産党は「長征」のスポンサーである光復党を、分離主義のテロ支援組織と断定していましたが、現実に中国の農業問題の解決に向けて台湾の国家予算を投入するまでに成長した光復党に対して、党(ドン)も見方を変えざるを得なくなります。
それは「長征」についても同じで、これまで分離主義のテロと見なして来ましたが、圧倒的な人民の支持を集めて農業問題にも取り組む姿勢を見て、これを「愛国心による革命」と認めるようになって来ます。
これによって今まで党と対立的だった「長征」の流れは大きく変わり、中国の大地に根ざした「真の革命」へと変貌して行きます。
次回からは再び、そうしたスローな革命を描いて行きます。