国営企業と言えばまた中国のやっかいな話に経がるのですが、あの国はかつて社会全部が国営企業化された経験を持ち、その重大な過ちを「中国の悲しい遺産」として受け入れられない鋼鉄のマインドが未だに支配しております。
NHKスペシャルについてコメントすると、その大胆なタイトルに負けない力強い作品で、流石はNHKだと思いました。
初代革命家で最後まで生き残った長老の残した手記の研究から、アメリカの中国専門家たちのこの「百年の独裁」に対する意見を集め、大躍進時代の闇にも勇敢に踏み込む姿勢を見せています。(これは中国の洗脳教育の阻害要因とされるタブー)
この阻害教育については是非とも、次の中国シリーズのテーマとして欲しく、これはとても文学的な話なので色々面白い演出が出来ること請け合いです。(でもそれをやるとNHKは中国土禁になるでしょう)
私がブログで何を書こうが、ここは中国じゃないのでネット警察(100万人)に通報されて和諧(改造)される恐れはありません。
この100万人の内の恐らく10%は日本語の読み書きも流暢にこなす、なんて考えは趣味じゃないのでやめますが、実際に中国語を読むのはそんなに難しくありません。(書くのは大変です)
私が書きたいのは、もう人民は独裁を望んでおらず、中国が世界一の国だなんてプロパガンダは信じていないという事です。
それだけ情報はネットや直接の交流などからも共有化されて来ており、人民のリテラシーは高まって独裁を疑う知恵を持つように成っております。
私はそうした知恵を求める中国の若者と友達になりたく、牧場に働きに来てる中国人技能実習生(ベトナム人の次に多い)とも仲良くなりたいと思います。
話しを「独裁の宿命」に戻しますと、NHKは民主主義の立場から中国共産党を批判しており、中共に自己批判を求めています。
民主と独裁は相容れず、そこには弁証法的な矛盾と対立が渦巻いており、正しい道を求めた若者達の天安門事件('89年)を、香港独立運動と重ね合わせて描いているのが印象的でした。
もう一つ印象的だったのは映像技術の深さと渋さで、それにより内容も深まり洗練される事を示して、中国のテレビ局にもそうしたトロツキスト的な永久革命の理想を取り戻して欲しいとアピールしているかの様でした。
NHK経がりで「晴天を衝け」に移りますと、今新しい国創りの真っ最中で、その台風の目として渋沢栄一が晴天を衝いて走っております。
こうした大河ドラマが国民に与える影響は大きいと中国共産党は観ており、国営企業が力を入れて制作しております。
シュウシャンの物語も中国向けの大河ドラマとして放送したく、台湾-香港-NHK-アメリカの合作でネットに流せられたら佳いなと思っております。
私の一週間の動画ライフはこの二時間半(ダーウィンも佳い)だけで、あとは本と音楽がメインの生活です。
人生は単純化した方が楽なので家にテレビは置かない習慣がついており、これは現代の日本文化から一歩離れることを意味しますが、オリジナリティを追求する上では有益かと思います。