この季節、秋口(あきぐち)というのだろうか、どうにもキュンキュンきてしまう。
記憶を辿ってみるに、この時期は中学校とか高校の文化祭の準備の時期なんだな、と。
17時ぐらいから暗くなり始めて、
18時頃にはもう真っ暗。
吹奏楽部だったので、文化祭の発表に向けて練習したり、
それを終えてから教室に行くと、まだクラスでの準備をやっててそれに合流したり。
真っ暗な学校なんて、非日常的なシチュエーションの中で、
みんなでひとつのことに向かって協力したり、ぶつかったり。
中2の時は、みんなで映画を撮ったのだが、
雪のシーンを撮る為に、発泡スチロールを棒ヤスリで削って粉にして
上から撒いて降らせたはいいが、
魚屋さんから貰ってきた発泡スチロールだったので
やたらと生臭い雪が教室中に積もったり。
今みたいにビデオカメラがポピュラーではなく、
どこかの家のお父さんが趣味で持っていた8mmカメラで映画を撮影した。
(今思えば、よく子供に貸してくれたな…)
編集も、パソコンでチョイチョイ、なんてものではなく、
シーンが始まって何分何秒、とか計っては
8mmフィルムとにらめっこしながら
フィルムを切ったり貼ったりして繋げていったのだ。
そんな中で誰が好きだの嫌いだの、惚れたの腫れたの、
子供ながらにいろいろ真剣だったよな~
と、お母さんは懐かしく感じてしまうのだ。
てか、お母さんになる前からこの時期には
毎年飽きもせずにキュンキュンしている。
昼間は多少暑くても、日が落ちると空気がヒンヤリとして、
乾燥したような、湿っぽいような風に乗って
金木犀の香りがどこからともなく
ふんわりと匂ってきて。
この空気を感じると、スゥっと昔の気持ちにタイムスリップ出来てしまう。
大人から見たらどんなバカバカしいことだって
当時の自分たちは一所懸命で、
本気で悩んだり困ったり、嬉しかったり悲しかったり
いろんな体験をして、だから大人になれるんだな、と漠然と思う。
たくさんの事を教えてもらって学ぶことももちろん大切だけど、
自分で体験して、感じたことは
今でも頭で覚えている、というより
ふとした拍子に思い出して、
その時の色や匂いや、空気の質感に一気にブワッと包まれる感覚。
日常生きていく上では必要のないことかも知れないが、
一年に一度、こんな感覚に浸れるのも悪くない。
金木犀
Wikipediaよりひと枝、お借りしました。
記憶を辿ってみるに、この時期は中学校とか高校の文化祭の準備の時期なんだな、と。
17時ぐらいから暗くなり始めて、
18時頃にはもう真っ暗。
吹奏楽部だったので、文化祭の発表に向けて練習したり、
それを終えてから教室に行くと、まだクラスでの準備をやっててそれに合流したり。
真っ暗な学校なんて、非日常的なシチュエーションの中で、
みんなでひとつのことに向かって協力したり、ぶつかったり。
中2の時は、みんなで映画を撮ったのだが、
雪のシーンを撮る為に、発泡スチロールを棒ヤスリで削って粉にして
上から撒いて降らせたはいいが、
魚屋さんから貰ってきた発泡スチロールだったので
やたらと生臭い雪が教室中に積もったり。
今みたいにビデオカメラがポピュラーではなく、
どこかの家のお父さんが趣味で持っていた8mmカメラで映画を撮影した。
(今思えば、よく子供に貸してくれたな…)
編集も、パソコンでチョイチョイ、なんてものではなく、
シーンが始まって何分何秒、とか計っては
8mmフィルムとにらめっこしながら
フィルムを切ったり貼ったりして繋げていったのだ。
そんな中で誰が好きだの嫌いだの、惚れたの腫れたの、
子供ながらにいろいろ真剣だったよな~
と、お母さんは懐かしく感じてしまうのだ。
てか、お母さんになる前からこの時期には
毎年飽きもせずにキュンキュンしている。
昼間は多少暑くても、日が落ちると空気がヒンヤリとして、
乾燥したような、湿っぽいような風に乗って
金木犀の香りがどこからともなく
ふんわりと匂ってきて。
この空気を感じると、スゥっと昔の気持ちにタイムスリップ出来てしまう。
大人から見たらどんなバカバカしいことだって
当時の自分たちは一所懸命で、
本気で悩んだり困ったり、嬉しかったり悲しかったり
いろんな体験をして、だから大人になれるんだな、と漠然と思う。
たくさんの事を教えてもらって学ぶことももちろん大切だけど、
自分で体験して、感じたことは
今でも頭で覚えている、というより
ふとした拍子に思い出して、
その時の色や匂いや、空気の質感に一気にブワッと包まれる感覚。
日常生きていく上では必要のないことかも知れないが、
一年に一度、こんな感覚に浸れるのも悪くない。
金木犀
Wikipediaよりひと枝、お借りしました。