ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

斜陽の日本はどうなる

2023-03-09 11:37:42 | 日記
斜陽。かつて勢いのあったものが時勢の変化についてゆけず衰えること(スーパー大辞林)。

最近、日本の斜陽ぶりが気になって仕方がない。その痛ましい姿に、老い衰えていく自分の姿をつい重ね合わせてしまうからかもしれない。

H3ロケットの打ち上げ失敗。おとといのこのニュースは、「技術のニッポン」の神話が遠い過去のものであることをまざまざと我々に見せつけた。

それだけではない。本ブログではこのところ「少子化問題」を取りあげているが、それは、この問題がとても他人事(ひとごと)とは思えないからである。

少子化がこのままのペースで進めば、(社会の担い手が少なくなるため)年金が2割以上カットされたり、介護職員が大幅に不足したりする事態が、きわめて近い将来に必ずやってくる。

また、きのう本ブログで取りあげた社会学者の山田昌弘氏は、「少子化の原因は未婚の増加だ」として、次のように警鐘を鳴らしている。

「このままだと、だんだん社会保障の水準が低下し、みんな一緒に少しずつ貧しくなっていく社会になります。(中略)4分の1の人たちが結婚できない状況が続けば、孤立する高齢者も増える。かなり裕福でなければ現行水準の介護は受けられなくなる。これは確実に予測できます。」

我々の日本社会は明らかに老化し、衰退し、斜陽化している。それでも、他国の中国やロシアに比べれば日本はまだマシなほうだ、と私は思っている。何よりも我が日本では「言論の自由」が保証されている。

中国やロシアの報道に接するたび、言論弾圧が横行するこれらの専制国家ではなく、自由主義国家・日本で良かった、自由な国・日本に生まれて、ああ良かった、と私はつくづく思ったものだ。アベ首相やスカ首相やキシダくんをブログで公に批判しても、私はブタ箱に入れられることもない。これは物怪(もっけ)の幸いである。

ところがである。最近、タカイチ姉さんの「その文書は捏造。そうでなかったら辞任する」発言が巻き起こした騒動によって、アベ官邸とタカイチ総務省がグルになり、(言論弾圧できるように)放送法を改変しようと画策していたことが明るみに出た。幸い、(日本を専制国家並みにしようとする)この策謀は、未遂に終わったようだ。まずは一安心である。
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