聖徳太子の十七条憲法
第九条 信是義本。
《原文》
九曰、信是義本、毎事有信、其善悪成敗、要在于信。群臣共信、何事不成。群臣无信、万事悉敗。
《翻訳》
九に曰わく、信はこれ義の本なり。事毎に信あれ。それ善悪成敗はかならず信にあり。群臣 共に信あるときは、何事か成らざらん。群臣 信なきときは、万事 悉く敗れん。
《現代語訳》
九つ目の申し渡しは、嘘偽りがないこと。
これぞ信義の基本であり、いつ如何なるときであっても誠実さを保たねばなりません。
臣下同士が共に誠実であれば、どんな難しい問題も解決することができるが、臣下同士が共に誠実でなければ、何事も問題を解決することはできません。
戯言コーナー:いつもご覧いただき有難う御座います。(^^♪
これぞ日本人!って感じの条文ですなあ。(#^^#)ウットリ
何事も正直であれば、間違いや過ちを修正していく原動力となっていきますが、ウソ偽りというのは、間違いや過ちを修正していく原動力にはなりません。むしろ、さらなる間違いや過ちを助長してしまいます。ゆえに古今、ウソをつく子どもがいれば大人たちは厳しく叱ってきたわけですな。
それがいまや、大人、とくに公職者が平気でウソ偽りを吐く時代となり、さらに悪いことに、ウソ偽りを吐いても罪悪感すらも感じられなくなっているようにも思えて仕方ありません。
もはや、『原点に帰す』ときではないですかな。折角、わが国には、こんなにも素晴らしい良典が遺っているのですから。
※ 翻訳出典:四天王寺編「聖徳太子と四天王寺」の訳文より
※ かわいいフリー画像「いらすとや」さんより