論語を現代語訳してみました。
為政 第二
《原文》
子曰、由、誨女知之乎。知之爲知之、不知爲不知、是知也。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、由〔ゆう〕よ、女〔なんじ〕に之〔これ〕を知るを誨〔おし〕えんか。之を知るは之を知ると為〔な〕し、知らざるは知らずと為す。是〔こ〕れ知るなり。
子 曰〔のたま〕わく、由〔ゆう〕よ、女〔なんじ〕に之〔これ〕を知るを誨〔おし〕えんか。之を知るは之を知ると為〔な〕し、知らざるは知らずと為す。是〔こ〕れ知るなり。
《現代語訳》
孔先生がさらに、次のように仰られました。
由(子路)よ、お主に、心得るとは何なのかを教えよう。心得ていることは堂々と行えばよろしい。しかし、心得ていないことは素直に知りませんでした、といえば良い。
よいか、〈剣術の道だけがひとつではない。よって、異端〔いたん〕を心得るよりも、〉まずは、自分を知る、ということが大事であるぞ、と。
※ 子路:孔子が魯国の大夫だった頃よりの弟子で、剣術にすぐれていた。
(ウィキペディアより)
〈おわり〉
※ 関連ブログ 女に之を知るを誨えんか
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考にしているが、決して両先生を否定するものではない