論語を現代語訳してみました。
里仁 第四
《原文》
子曰、能以禮讓爲國乎。何有。不能以禮讓爲國、如禮何。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、能〔よ〕く礼譲〔れいじょう〕を以〔もっ〕て国〔くに〕を為〔おさ〕めん。何〔なに〕か有〔あ〕らん。礼譲を以て国を為むる能〔あた〕わずんば、礼を如何〔いかん〕せん。
子 曰〔のたま〕わく、能〔よ〕く礼譲〔れいじょう〕を以〔もっ〕て国〔くに〕を為〔おさ〕めん。何〔なに〕か有〔あ〕らん。礼譲を以て国を為むる能〔あた〕わずんば、礼を如何〔いかん〕せん。
《現代語訳》
孔先生が、次のように仰られました。
政治を行う上で、礼の根本である謙譲〔けんじょう〕の精神でもって国を治〔おさ〕めておれば、いかなる社会問題や紛争も起こりようがない。
しかしながら、いざ社会問題が起こったときに、この謙譲の精神でもって国を治めていなければ、いかに礼節が整然としていても、問題を解決することは不可能であろう、と。
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互恵関係でいきましょう!
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※ 関連ブログ 礼譲を以て国を為めん
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより