論語を現代語訳してみました。
里仁 第四
《原文》
子曰、士志於道、而恥惡衣惡食者、未足與議也。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、士〔し〕の道〔みち〕に志〔こころざ〕すや、悪衣〔あくい〕・悪食〔あくしょく〕を恥〔は〕ずる者〔もの〕は、未〔いま〕だ与〔とも〕に議〔ぎ〕するに足〔た〕らず。
子 曰〔のたま〕わく、士〔し〕の道〔みち〕に志〔こころざ〕すや、悪衣〔あくい〕・悪食〔あくしょく〕を恥〔は〕ずる者〔もの〕は、未〔いま〕だ与〔とも〕に議〔ぎ〕するに足〔た〕らず。
《現代語訳》
孔先生が、つぎのように仰られました。
いやしくも、指導者(士や師)の道に志したのであれば、悪衣悪食を恥じるような人物とは、同志〔どうし〕としてともに語るに与〔あたい〕しない、と。
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※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考