論語を現代語訳してみました。
為政 第二
《原文》
子曰、詩三百、一言以蔽之、曰、思無邪。
《翻訳》
子 曰〔のたま〕わく、詩 三百、一言〔いちげん〕以〔もっ〕て之〔これ〕を蔽〔おお〕えば、曰〔い〕わく、思〔おもい〕 邪〔よこしま〕 無し。
子 曰〔のたま〕わく、詩 三百、一言〔いちげん〕以〔もっ〕て之〔これ〕を蔽〔おお〕えば、曰〔い〕わく、思〔おもい〕 邪〔よこしま〕 無し。
《現代語訳》
孔先生が、古代人が遺された詩経〔しきょう〕について、次のように仰られました。
詩経には、三百もの詩が読まれいて、その一言一句〔いちごんいっく〕を深く知ることによって、巨星〔きょせい〕を心のよりどころとした小さな星たちとおなじように、人々の心もまた、ためらいや迷いというものが薄らぎ、安定した暮らしができるようになるだろう、と。
〈つづく〉
※ 関連ブログ 詩三百、一言以て之を蔽う
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ イラストは『かわいいフリー素材集 いらすとや』さんより