「東京五輪」で目撃、世界中に衝撃を与えた“日本アニメパフォーマンス”6選
8/10(火) 17:36配信
70
ギニュー特戦隊がポーズを決めた『DRAGON BALL 完全版』(集英社)第19巻の書影より引用
8月8日、“無観客”という異例の開催となった東京五輪が閉幕。17日間に及んだスポーツの祭典は、日本に過去最多となるメダルをもたらした。日本が開催国ということもあり、開会式では日本を代表するカルチャーの1つ“ゲーム音楽”を採用。また、海外の出場者の中にも日本の漫画やアニメ文化をパフォーマンスに取り入れる選手が相次ぎ、盛り上がりを見せた。 ■【画像】東京五輪、海外選手による圧巻の「アニメパフォーマンス」■ 8月9日には、イタリア代表の自転車競技のメダリストたちが勢ぞろいし、鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』に登場する「ギニュー特戦隊」の決めポーズを披露。その写真がインスタグラムに投稿されると、同国のファンのみならず、世界中から大反響を呼んだ。 東京五輪の中では、このほかにも日本を代表する「アニメ&漫画カルチャー」が取りざたされる場面があった。そんな今大会をおおいに盛り上げたシーンやパフォーマンスの数々を、あらためて振り返ってみたい。
■競技会場を見守るガンダムの雄姿
東京・お台場が会場やコースに含まれていた「トライアスロン」や「スポーツクライミング」といった競技中、お台場のシンボルになっているユニコーンガンダムの立像が世界中のカメラに映りこんだ。 このユニコーンガンダムとは『機動戦士ガンダムUC』に登場するモビルスーツで、お台場「ダイバーシティ東京プラザ」の広場に展示されているもの。約20メートルの実物大のガンダムを背景に五輪競技が行われるという、とてもシュールな映像が流れ、海外の視聴者に大きな衝撃を与えたようだ。 ちなみにイギリスの「BBCスポーツ」は自社のツイッターに、このユニコーンガンダムが写りこんだ写真を掲載したが、ガンダムではなく「トランスフォーマー」と誤って紹介してしまったためにファンからツッコまれるというハプニングもあった。
■大のドラゴンボールファンのアスリート
8月5日、アメリカのスポーツ情報番組「スポーツセンター」の公式ツイッターが、男子陸上のノア・ライルズ選手の写真を掲載。それは男子陸上200メートルで銅メダルを獲得したノア・ライルズ選手が『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空のかめはめ波のポーズを決めている会心のショットだった。 大の『ドラゴンボール』ファンとして知られるノア・ライルズ選手は、以前から同作のポーズをまねたパフォーマンスをたびたび披露。東京五輪でのメダル獲得に、歓喜のパフォーマンスとして悟空のポーズが飛び出したようだ。
■大反響を呼んだ、現代の美少女戦士たち
8月7日に行われた「新体操団体」の予選で、ウズベキスタン代表は人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』をモチーフにしたレオタード衣装で登場。アニメのオープニング主題歌『ムーンライト伝説』をバックに、凛々しくも華麗な演技を披露した。 オリンピックに『セーラームーン』が登場するという前代未聞のパフォーマンスは世界中に衝撃を与え、即座にツイッターでは「セーラームーン」のワードがトレンド1位を獲得。主人公の月野うさぎ役を務めた声優・三石琴乃も自身のSNSでこのニュースを取り上げ、ハートやビックリマークの絵文字で喜びを表していた。
■『ONE PIECE』公式も反応した迫真のパフォーマンス
砲丸投げのアメリカ代表、ペイトン・オッターダール選手は、入場シーンで『ONE PIECE(ワンピース)』のキャラクター・フランキーの独特のポーズを披露。おなじみの「スーパー!」の決めゼリフまでしっかりと完コピしていた。 さらに陸上男子走り幅跳びのギリシャ代表、ミルティアディス・テントグルー選手は、やはり入場のシーンで『ワンピース』の主人公モンキー・D・ルフィのポーズを披露。ルフィが「ギア2(セカンド)」を発動するときに見せる、片腕を地につけるポーズをまねて、世界中のワンピース好きを喜ばせた。 男子20キロ競歩に出場したイタリア代表のマッシモ・スタノ選手も、同国チームの公式ツイッターに写真を投稿。東京五輪で獲得したばかりの金メダルを首にかけ、『ワンピース』ルフィの「ギアセカンド」のポーズを披露した。 ちなみにこの3名が見せたパフォーマンスに『ONE PIECE』の公式ツイッターが反応。出場選手がまねた該当キャラやシーンを紹介しながら、東京五輪での健闘を称えていた。 今回の東京五輪では、このほかにもたくさんの選手が日本のアニメや漫画にまつわるコメントを発表している。アニメや漫画は日本を象徴するカルチャーとして世界中から愛され、認知されているという証なのかもしれない。