Heart Forest

日常生活の中でちいさな楽しみを探して行きます。

時々助けてくれる本たち

2020-01-13 17:44:43 | 読書
こんにちは。

エルです。


以前も書いたと思うのですが、
気分が塞ぐときや、
なんとなくソワソワ、ざわざわするとき、
御守り代わりみたいな本があります。

文庫本を紛失してしまい「どうしよう」と思っていたら
少し好きな作家が被る部分もある父の書斎で文庫本じゃなくて大きいサイズの本で見つけたのは
吉田健一『本当のような話』。

同姓同名の作家さんがいたと思うのですが、こちらは吉田茂の息子で故人です。

この人の随筆も面白くてあたたかい。
お酒が好きなのが伝わってきます。

『本当のような話』は華族の未亡人、民子を主人公とした話で、例えば廊下や窓から入る朝の光からもう美しくて、時間をかけて読み耽りたくなります。

布団のなかに持ち込みたくなる本。

15才の誕生日の父のプレゼントは中勘助の『銀の匙』でした。
本の趣味が若干似るのは当たり前かも(笑)。
今は父も本を読み通せるのかわかりませんが、エルがホラーなんかを買っちゃって、読み終えたものの手元に置けない時にはニコニコして引き取ってくれます。

初めて就職した会社で、ああこれは本当に昔。
仕事にはコピー、お茶汲み、電話取りがもれなくついて、あまつさえ
腰掛け3年なんて女性が言われていた頃、
通勤バスの中でよく読んだのが
片岡義男『and I love her』。

外車を走らせ広いマンションに住んでバリバリ仕事をこなす女性を絵を描くように描写したもの。特にストーリーはない。
自分のために大きな花束を買ったり、バニラアイスにラム酒をかけて食べたりするのも憧れました。

他にもありますし、今後も何年かに1冊は増えるでしょう。
ちょっと御守りです。




今日の良いこと・エル地方は朝から雪の予報でしたが、小雨にとどまりました。
良かった~。




皆様に幸運を!