こんにちは。
エルです。
たったいま読み終えた小説に愕然。
桐野夏生『路上のX』
まず、悲惨だなと思う。
行き場が無い10代の少女たちの物語。
親の都合で親戚に引き取られた真由。
義父に乱暴され、家出して女子高生を謳った危ない商売で日をしのいでいるリオナ。
彼氏の言いなりで親からも見捨てられ、妊娠したミト。
読みやすいけれど恐ろしい。
子供を食い物にする大人たちが跋扈しているのは現実だろうから。
親を信頼することが出来なくなった少女たちがこれからどのように生きていくのか、
後半では女性警察官も出てくるけれど、その手に自分を預けられない絶対的な不信感が既に確立されている。
奨学金という名の借金、スマホ禁止で苛めもあるという児童相談所、
少女たちが快適な衣食住の環境を得て、学ぶことも出来るようになるには
何をどうすれば良いのか?
勝手に家出したから危険のなかへ身を投じなければならないのだと、
家庭内暴力やネグレクトの家から逃げてきた子供たちに言えるだろうか?
この小説は決してハッピーエンドでは無いところが、現実を見るようで恐ろしいと思った。
今日の良いこと・なんとかスムーズに荒ぶる愛犬お嬢を動物病院の検診へ連れていけたこと。心臓の方は悪くなっていないということで、いつもの薬を貰って帰りました。
自転車の壊れたパーツがなかなか届かなかったのがやっと到着。動物病院の後に自転車屋さんで修理完了です。ほっ。
皆様に幸運を!