Heart Forest

日常生活の中でちいさな楽しみを探して行きます。

十八の寄る辺ない日々

2020-01-30 12:36:36 | 日記
こんにちは。

エルです。

最近では昔興味があったもの、人から馬鹿にされて興味を失った(或いは失ったと思っていた)ものを記した本を中古でちょこちょこ買っています。

例えば思ったよりデカイ。そして重たいこの本。


コリン・ウィルソン『超常現象の謎に挑む』。

コリン・ウィルソンは大学生になってから初めて読みました。
それが『アウトサイダー』。

行きたいと思った芸術系の大学はことごとく落ち、興味のあった心理学の教授のいる大学は、高校の推薦枠におそらく入れたと思うけれど、
「お前を東京に出す金など家にはない!」と言われて

普通にやっていれば入れる地元の大学に進みました。(その時も、所謂滑り止めを受ける気はなかったのですが、父親が私の学力を信じてくれなくて勉強していない学科を含む大学(当然自分の興味はない)も受けさせられました)

自分は何かを成し遂げる力、未来を切り開く力もなく、ひたすら無価値だ。

教師や司書を目指して勉学に励む同級の人々を見ながら、

いつも一人で授業が終わると街をさ迷っていました。

書店で本を買っては落ち着けそうな喫茶店を探し歩く、
暗い色調の服をぞろりと着て、瓶底眼鏡をかけて大股でドスドス歩いていました(笑)。

何処にいても場違いな気持ちと

一人で校舎の窓から外を眺めればどことなく懐かしい気持ちに不思議となる、

長い通学バスの窓から見える町並みやアパートに住む自分を想像してみる、

とにかく自分をどうしてよいかわからない十八歳の自分。

強い筆致で私を繋ぎ止めてくれたのが
コリン・ウィルソン『アウトサイダー』。
今も入手できるかしら?

それから他の本を読んでみようとしたら、彼はオカルト関係の研究家でもあった。

毛色が違うけれどヨハネス・ケプラー等を書いた『スター・シーカーズ』も良かった。

私はもっとちゃんと自分の本を管理すべきで、気がつけば天井が抜けると心配した母に(当時の自室は2階にあった)ガンガン段ボール箱に本を詰められて処分された。

ショックだったが、当時はまだ母が怖かった。代わりに?父は激怒していた。

十八の寄る辺ない日々

あの頃の自分は今も何処かをさ迷っている気がしてならない。





今日の良いこと・昨夜まで激しい雨だったけれど今朝は晴れて本当に自転車が楽チン。
昨日大失敗してしまった件で、今日もそのお客様がみえたので、お詫びと返金がかないました。




皆様に幸運を!