ゆうきのゆうき(keberanian Yuki、Yuki's courage)

サラリーマン社長(その前は広告担当)“ゆうき”の飯や読書をした時の、気が向いた時の思考のストックです。

シェークスピアと蜷川

2007年10月23日 | 演劇、音楽

シェークスピアの4大悲劇のひとつ「オセロー」を見た。

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演出は日本が世界に誇る演出家蜷川幸雄。そして彼が

一番輝く作品がシェークスピアの作品。今までも数々の

名作を生み出している。

内容はヴェニスの貴族でムーア人のオセローが、デズデモ

ーナという美女を自らの妻とし、これをよく愛している。オ

セローの旗手イアーゴーは、同輩キャシオーの昇進を憎み、

オセローに、デズデモーナがキャシオーと浮気をしていると

進言する。真実味を増すために、イアーゴーは、オセローが

デズデモーナに送ったハンカチを盗み、キャシオーの部屋に置く。

これを知ったオセローは怒り、イアーゴーにキャシオーを殺す

ように命じ、自らはデズデモーナを殺してしまう。だが、イアーゴー

の妻のエミリアは、ハンカチを盗んだのは夫であることを告白し、

イアーゴーはエミリアを刺し殺して逃げる。イアーゴーは捕らえら

れるが、オセロはデズデモーナに口づけをしながら自殺するとい

いう内容。

吉田鋼太郎の綺麗で優雅な黒人であるオセローのその気品あ

る男らしい前半と、後半に嫉妬から感情的な男になっていく様

は見事としかいいようがない演技でした。

蒼井優の演じるデズデモーナとの年の差夫婦が、彼の湧き出る

感情と蒼井優の透き通る存在により、すごくいい感じに心に入っ

てきました。それは悲劇であるのに終盤に何か夫婦の愛に感動

すらしてしまう感情に繋がっていたのでしょう。

イアゴーを演じた高橋洋の徹底した悪役ぶりには、一緒に見に

行った連れは怒りすら覚えてました。演劇なのに役者を嫌いに

なるってどんだけって感じですが。。。。役者としてはうれしいん

だろうなー。

イヤー最高な舞台でした。シェークスピア×蜷川はやっぱりいい。


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