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東野圭吾の「手紙」を読んだ。
先輩のお勧めだし、映画も見たかったので。
兄は弟のために強盗をしてしまい、そこで殺人を犯し
てしまう。その後の獄中の兄からの手紙と、兄が殺
人犯という事実を背負って生きる弟の物語。 淡々と
そしてブレのない一貫したテーマを持って進むストー
リーで一気に読めてしまった。通勤電車、営業の移
動時間だけで3日で読み終わった。殺人犯の親族が
いるという「差別」をテーマに物語りは進む。
読み終わったあとには、殺人というものの周りへの
影響はもちろん、「差別」の受け止め方、人の事を考
えているつもりでも実は相手からは受け止め方が違
う事など、様々な事を考えさせされる。そして、もちろ
ん単純に涙も出る。兄弟愛や男女の愛、友人との愛
などもふんだんに織り交ぜているから感情移入して
しまうのだろうか。 俺はあいつのためにコレをするぜ。
みたいな行動は今後慎もうかな。
そうそう、映画は小説の中のいろんな部分を変えたっ
て監督が雑誌のインタビューで言ってたけど、うわさに
よれば主人公が目指した夢が「アーティスト」なんだけ
ど、映画では「お笑い」になるらしい。
それ、「差別のない世界」はどう表現するのだろ?