初出航は1983年
子育て真っ最中で、一番カネもヒマもないころだったから
って今も、全然ないけど
夢のまた夢で、いつのまにか、
カネもヒマもある富裕層のモノじゃんって思うようになってた
今も、乗れるような状況じゃないです
乗るってハナシじゃなくて
このごろ、安倍政権のすることに反対する集会や、
ICANのノーベル平和賞受賞のスピーチで、
ピースボートってすごく良い活動をしてるんだな、と感動
今日はその共同代表の講演を聞くことができた
ピースボートのそもそもの発端が、1982年の「教科書問題」で
戦争についての記述がガラリと変わったことだそうな
実際にアジアの国々を回って、日本軍の被害にあった人たちの声を聞いて
ほんとうのことを知ろう、と始まった
体制の違う、対立していた国は双方を(国交のなかった国も)訪問して、
ホームステイなどで生活レベルの交流をしたり
先住民族や、迫害されている人たちと交流したり、
有名観光地や世界遺産も「環境」という視点を考えながら訪問したり
幅広い体験のできる大航海を続けてもうすぐ100回
あるとき訪問先で
「みなさんにもう何回も、同じ話をしてきました。
私たちの話を聞いて、みなさんは何かしてくれたのですか?」と問われ
交流するだけではなく、日本で、行動を起こすことが大事だと思い
平和や人権や環境のことで活動してきたそうだ
今日の講演で、いろいろ印象に残ったけどとくに
「日本の常識=世界の(特にアジアの)非常識」
戦争の「加害」のいろいろ(従軍慰安婦や大虐殺)をなかったことにしたり、
戦時下の体制に近づいたりするこのごろだけど
原爆投下をしたアメリカと置き換えたらどう思うか
ナチスとドイツのことと比べたら、どうなのか
日本でメディアが大騒ぎしている朝鮮のミサイルや拉致問題を
アジアのほかの国々はどう見ているか
世界の船旅でそういうことがいろいろ実感できる
アジアと日本の歴史認識のギャップでは、「戦後」とは何かということも大きい
アジアの戦後は1945年ではなく、その後も米ソの対立の戦場にされ
植民地支配や軍事政権、独裁政権が続き
1980年代にやっと自分たちの力で民主化し、平和が訪れた国がほとんど
アジアがそうだけど、国内でも沖縄はそうですよね
今までも、今も、「日本国憲法」の範囲外にされている
全土の0.6%の土地に、米軍基地の74%が集中し、
日米地位協定のため、憲法」でまもられるはずの権利が守られていない
だから
「憲法を守るだけではダメで、切り捨ててきたモノを勝ち取るたたかいを」
アジアや世界を見てきたピースボートならではの講演でした。
国会前で
拳を振り上げて叫んでも、なかなかそれ以上広がらないけど
ピースボートに乗る人たち大部分の動機は
格安で豪華客船に乗って、世界の珍しい所に行けるということ
そういう、好奇心旺盛だけどとくに政治的関心のなかった人に
いろいろな体験を提供して考えてもらうきっかけを作る
そこがまたすごいと思う。
旅が本業の旅がらすは、本当はそういう旅がしたい
世界に飛び出しても、原発の回りをうろちょろしても
走り回るだけだと外から見えるだけしかわからない
やっぱり、乗ってみたいなあ