妄想ジャンキー。202x

人生はネタだらけ、と書き続けてはや20年以上が経ちました。

教わっていたのは私のほうだったみたい

2008-01-22 00:45:18 | 日記
卒業旅行とは無縁のセミナーやらバイトやらで、野暮ったい日常を過ごしています。
でも、それもそれでありかなとも思いつつ。

先生と呼ばれて早3年。
最初に教壇に立ったのは、大学1年の春。
キッカリ予習をして自己紹介のカンペまで作って臨んだ初授業。
なんだか懐かしいものです。

先生と呼ばれるのも今年が最後。
医者、弁護士、教師、代議士。
世の中には色んな先生がいるけど、まさか自分が先生と呼ばれるなんて思ってもいませんでした。
自分がかつて通った校舎で、あのころ見ていた塾の先生に自分がなるだなんて思ってもいませんでした。



1月中旬。
センター試験が終わると、いよいよ受験シーズンのはじまりです。
翌日に私立高校の受験を控えた生徒がやってきました。

3年前にはまだまだランドセルのほうが似合う中学1年生だったのに、今はもう背も大きくなってすっかり男前になっちゃって。
いよいよ第一志望の受験です。
倍率は4倍、道は険しい。
それでも悩みに悩みぬいて選んだ志望校。
「ここまで努力した自分を信じてあげな」
何気なく言った一言、自分にも染みてきました。

気合ハチマキに何か書いてくれと頼まれました。


──絶対に負けられない戦いが、そこにはある。
ワールドカップか。

──第一志望はゆずれない。
ってこれもなんか某大手予備校で聞くフレーズだなあと。

──栄冠は君に輝く。
これ甲子園じゃん。

最終的にハチマキに投入した気合とは『努力は報われる』でした。
最終的に結構適当になってしまった気合を、満面の笑みで受け取ってくれた教え子たち。

努力の全てが報われるとは限らない。
なんで?どうして?と涙も出ない日が来るかもしれない。
でも、今だけは、努力した自分を信じてやってほしい。

それは自分に向けた気合いでもありました。
帰路に着く自転車たちの背中に、自分がいたような気がした。
ああ、私のほうが教わってたのかもしれないな。

生徒と一緒に成長していく講師でありたい。
ただ単に受験勉強だけを教えるだけでなく、頑張る姿勢を後押ししてやりたい。
背中を押されたのは私の方だったのかもしれません。

3年間続けてよかったなあ。
そんなことを思いました。

2月の公立入試まであと1ヶ月。
先生は君たちを全力で応援します。
だから君たちも全力を尽くして欲しい。

そう思うのも今年が最後と思うと、少し切なくなる。
冬の静かな夜。



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