恩田陸さん、直木賞受賞おめでとうございます。
ということで恩田陸作品を超ざっくり紹介したろと思います。 . . . 本文を読む
とりあえず小説、鷺沢萠『海の鳥・空の魚』。夭逝した女流作家の短編集。どこにでもいる主人公たちが、少し生き辛い日常の中で優しさや暖かさに気づく瞬間を集めた20の短編。描かれる情景が懐かしい。一つは胸を掴むものがあるはず。
#読書週間だからRTされた数だけお勧め本プレゼンする— ゆずず (@yuzu0905) 2015, 11月 4
角田光代、左内正史『誰かのことを . . . 本文を読む
『無痛』『破裂』の相次ぐドラマ化が話題の久坂部羊さん。
上記2作品を見て「面白い!」と思った方は、ぜひこちらを読まれることをオススメします。
高齢化日本の介護問題に対してかなり過激な一石を投じる1冊。
医療・介護の現場に携わっている方々にお薦めしたい1冊。
そして、親には読ませられない1冊です。
以下、2014年12月エントリの加筆です。ネタバレ注意。
最初に感じたのは違和感で . . . 本文を読む
15年前の日付で出てきたレビューというか読書感想文。中2臭がプンプン漂っているのだが、投下して成仏していただきます。
夏目漱石『こころ』
「自己の心を捕らえんと欲する人々に、人間の心を捕ら得たるこの作物を奨む」──漱石は自身の小説をこのように評し宣伝している。そんな彼の目論見はどうやら成功したようだ。
「こころ」が二元化された世界に成り立っていることは言うまでもない。そのうち一つ . . . 本文を読む
一気読みしました。独身者の在宅介護をめぐるルポ。認知症や介護制度もキレイな部分だけではなく、汚ない部分まできちんと「語って」あったのが好感を持てました。
色々と考えさせられたんだけど、介護施設(病院もだろうけど)って経営側の原理でうかつに潰れちゃならないんだなと。利用者さんを守ってるんだけじゃなくて、その家族の生活も背負ってるのかもしれない。
そりゃあ在宅介護に比べて介護施設は姥捨山な . . . 本文を読む
私の本の買い方は結構偏っていて、ビジネス本はどうしても苦手意識があります。
「だって私の仕事、ビジネスじゃないし」
読書術や執筆術の本はともかくとして、ドラッガーなんかはどうしても躊躇してしまう。
「だって企画とか営業とか経済とか関係ないし」
そう言って"逃げて"いました。
今もその手のビジネス書への苦手意識はあるのだけれど、
「でも、読んでみようかな」
と思わせてくれたのが、この一冊。
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スーちゃんシリーズが図書館にあったので借りてきました。
30代独身のスーちゃんと、あとさわ子さんが、現在と未来の現実を考えながら日々暮らしていく話。
コミックなのでとっても読みやすいし、絵柄もなんだか暖かみがあって好きです。
個人的にスーちゃんちの変な形の机が気に入りました。
三十路ともなれば周りの友達は結婚なり出産なりして気づいたらもうひとりもんの友人の数のほうが圧倒的に少ない。
「晩婚 . . . 本文を読む
彼女たちのやっかいな虚栄と、せつなる孤独に捧げる
「こんなはずじゃなかった」――悩みながら、
泣きながら戦っているすべての“彼女”たちのために。
文庫ながらデザインに惹かれて買った一冊。
登場する女性たちが皆リアルで、友達にいそうだったり、街ですれ違ったあの綺麗な人みたいだったり、もしくは私自身みたいだったり。
それは多分、もう若いとは言えないアラサーの彼女たちが抗えない暑い時間の . . . 本文を読む
とりあえず、世の中を見る目が変わりそうな「小説」らしからぬ「小説」だと思いました。現実に起きていても何らの不思議はありません。ドキュメンタリー番組だと言われても納得しそうです。
震える牛 (小学館文庫)
相場 英雄
Amazonの内容紹介より。
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動 . . . 本文を読む