【風呂キャンセル界隈】
息子は基本的に風呂が好きで嫌がったことはほとんどない。
だが今日は珍しく「いや!」と強めの拒否をした。
おもちゃあるよ、氷で遊ぼう、とあの手この手の声をかけても「や!」。
夕食後なら、とタイミングを変えてみても、「や!」。
「お風呂いらない?」
「ない!」
おお、もはや癇癪というより立派な自己主張だ。
まあ、こんな日もあるよね。
息子の長い人生ははじまってまだ2年半、もう2年半。
長い人生だ、風呂に入りたくない日もあるさ。
話しかけながら着替えを済ませる。
もう甘い匂いはしない2歳児のたくましい背中に思いを馳せる。
これから先、君が大人になって、ましかしたらお風呂に入りたくない日があるかもしれない。
ご飯食べたくない、テレビ見たくない、誰にも会いたくない、そんな日が来るかもしれない。
そういう日は、そういう日だって、さっさと気持ち切り替えられるといい。
お気に入りのパジャマに着替えた2歳児は、嘘だろと思うくらいの速度で感情を切り替えてトミカで遊び始める。
子どもってのはもしかしたらこちらが思ってるよりずっと大人なのかもしれない。
いや逆かな、大人が子どもなのかな。
どちらにしても、明日はお風呂入ろうね。
息子はよく食べる。
白米をよく食べる。
あまりに白米ばかりを食べ、おかずのほとんどが残されたときはなんだか少し悲しくもなる。
納豆やカレーは食べるし、幼稚園では主食も副食も完食しているのだから、そこまで深刻な話ではない。
体格も恵まれているので、病院にかかるレベルで心配という話でもない。
息子の問題というより、私の中の問題。
ハンバーグとか結構気合いいれて作ったんだよ?
半分、いや一口くらい食べてもよくない?
そんなに嫌い?
「ねえ、お母さんのごはん嫌い?」
「ごはん好き」
いや好きだってんだったらおかず食べてほしいんですけど。
この麻婆豆腐だって、幼稚園のレシピと同じやつだからね?
聞いてるかね君。
「それってもしかして白米美味しいってことじゃないの?」
ある日の夫の言葉。
息子はおかずが嫌いっていうよりも、単純に白米が大好きなだけなのかもしれない。
思わずハッとした。
何が嫌いかで物を語るんじゃなくて、何が好きかで生きていく。
多分、人生はそのほうが楽しい。
すごいな。
君は2歳児にしてそのことわかってるんだ。
お母さんは30年以上かかったのに。
息子は今日も白米をよく食べる。
ご飯粒一つ残さず食べる。
唐揚げとブロッコリーも一口だけ食べる。
【朝の15分】
朝の15分、朝ドラ。
今再放送をしている『オードリー』がなかなか面白い。
7時15分、食事の支度に追われながらも、少し浮き足立ってリモコンのBSボタンを押す。
だが倉木麻衣のオープニングソングが流れてすぐ。
2歳児があの知りたがりのこざるを呼ぶ。
「ジョージ!!ジョージ!!」
「はいはいジョージね……」
お母さんは30年以上かかったのに。
息子は今日も白米をよく食べる。
ご飯粒一つ残さず食べる。
唐揚げとブロッコリーも一口だけ食べる。
朝の15分、朝ドラ。
今再放送をしている『オードリー』がなかなか面白い。
7時15分、食事の支度に追われながらも、少し浮き足立ってリモコンのBSボタンを押す。
だが倉木麻衣のオープニングソングが流れてすぐ。
2歳児があの知りたがりのこざるを呼ぶ。
「ジョージ!!ジョージ!!」
「はいはいジョージね……」
「ジョージ!!!!」
「わかったわかった」
『おさるのジョージ』の適当なエピソードを録画再生をする。
いいの別に。
朝っぱらから癇癪起こされたらたまったもんじゃない。
朝ドラはあとで見ればいい。
別にリアタイできなくてもいい。
録画もしてんだし。
子が寝た後に15分くらい見ればいいんだし。
そうやって、少しずつ、少しずつ。
イライラが溜まっていくのが自分でもわかった。
行きたい店に行けなくても問題ないし、食べたいもの食べられなくても大丈夫だった。
トイレに行きたい時に行けないのは困ったけど、それだって乗り越えた。
こういう不自由こそが子育てだ、と割り切ることができていたのに。
それなのに『朝の15分』を遮られるだけで、こんなにもイライラするなんて。
もしかしたら、『朝の15分』は思った以上に大切な時間だったのかもしれない。
「好きなんじゃ、1日15分のこの時間が。たった15分、半年であれだけ喜びも悲しみもあるんじゃから、何十年も生きとりゃ色々あって当たりめぇじゃが」
『カムカムエヴリバディ』の雪衣さんの言葉を思い出す。
私もあの朝の15分が好きなんだ。
少し肩の力を抜いて、客観視できるようになれる時間。
長い1日の中で自分の気持ちが少し自由になれる時間。
とても大切な時間。
いいの別に。
朝っぱらから癇癪起こされたらたまったもんじゃない。
朝ドラはあとで見ればいい。
別にリアタイできなくてもいい。
録画もしてんだし。
子が寝た後に15分くらい見ればいいんだし。
そうやって、少しずつ、少しずつ。
イライラが溜まっていくのが自分でもわかった。
行きたい店に行けなくても問題ないし、食べたいもの食べられなくても大丈夫だった。
トイレに行きたい時に行けないのは困ったけど、それだって乗り越えた。
こういう不自由こそが子育てだ、と割り切ることができていたのに。
それなのに『朝の15分』を遮られるだけで、こんなにもイライラするなんて。
もしかしたら、『朝の15分』は思った以上に大切な時間だったのかもしれない。
「好きなんじゃ、1日15分のこの時間が。たった15分、半年であれだけ喜びも悲しみもあるんじゃから、何十年も生きとりゃ色々あって当たりめぇじゃが」
『カムカムエヴリバディ』の雪衣さんの言葉を思い出す。
私もあの朝の15分が好きなんだ。
少し肩の力を抜いて、客観視できるようになれる時間。
長い1日の中で自分の気持ちが少し自由になれる時間。
とても大切な時間。
大事だよなあ、そういう時間。
明日からは「ジョージはオードリーの後でね」って話してみようかな。
もしかしたら「いいよー」なんて言ってくれるかもしれない。
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