旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

樋口了一さん、“くりでん”を歌う~『windy train』

2006-07-24 02:49:25 | 映画・芸術・芸能




今日、仙台市内のレコードショップで、樋口了一さんのライブコンサートがあった。店内のコーナーのその場には、見渡すところざっと100名を超える聴衆が詰めかけていた。

約1時間のスタンディングのライブは、九州地区限定発売の『風の呼び声』を含めた8曲構成。ギター1本でのすばらしいものであった。もちろん、会場は盛り上がり、かなりの熱気に具合が悪くなった方が出たほどであった。

熊本県出身の樋口了一さんが「何で“くりでん”?」という感があるが、Fm仙台の番組に何度も出演されていることから、平成19年3月に廃止が決まっている“くりでん(くりはら田園鉄道)”に関心を寄せていただいたのも、何かのご縁というものかもしれない。

その 『windy train』の紹介の中で、とても魅力的なコメントがあった。

「電車の名前に“はやて”など風に関するものがあるけれども、それに乗って風を感じることができるだろうか?“くりでん”は、時速30キロぐらいの速度で走る。窓を開けて走行するので、本当の風を感じることができる。」と。

なるほど確かにそうだ。早ければ良いというものではない。その地の水や大気、木々の緑をいっぱいに含んだ風を感じて、旅をするのも乙なもの。これこそ心を豊かにする旅というものであろう。


わが郷里の“くりでん”をwindy trainとして広く紹介してくれることはうれしい限りである。この曲を多くの方々に楽しんでもらうことを通じて、より一層“くりでん”を知って欲しい、心に留めて欲しいものだと心から願っている。


※冒頭のCDジャケットは、ライブ後のサイン会で自筆サインをしていただいたもの。
※CDは、『風の呼び声』とともに8月4日から全国発売が開始。こちらを参照。
  樋口了一オフィシャルサイト ⇒  http://www.r-higuchi.com/
 (MESSAGEコーナーでは、樋口さんの栗原市役所訪問&ロビーでのライブ、くりでん訪問の様子が紹介されています。)



   がんばれ くりでん!!
   windy train  

              作詞・作曲/樋口了一  編曲/本田優一郎

夜明けの光 八月の空 熱の冷めたレールの上に
耳を当てれば聞こえてくる 鼓動のような車輪の響き

川を渡る風に揺られ 田園の中横切ってゆく
あれは僕らの夢の行方 そして全ては太陽の魔法

あれからどれだけたったんだろう
君はいまでも草の匂い憶えているかい

やわらかに風を切り 汽車は走る 過去と未来を結んで
華やいだあの夏を 陽炎の彼方に追いかけながら
走れ僕のwindy train

蝉時雨る森 立ち上る雲 踏切の脇の昼顔の花
土砂降りの雨 佇む二人 生まれたばかりの 無垢な希望

どれだけ僕の中に残り 僕を僕でいさせてくれる
どれだけ僕の心揺さぶり 君のもとに還してくれる

守れるものは もう多くはない
だからなおさらに その笑顔を守りたい

やわらかに風を切り 汽車は走る 胸躍らせた時代へ
消えかけたあの夢に 逃げ水の向こうへ 手を伸ばしながら
走る僕は windy train

夕闇の帰り道 ひとりきり急いだ
泣きながら 泣きながら
まだ僕は 道程(みち)の途中さ

やわらかに風を切り 汽車は走る 過去と未来を結んで
終わりなきあの夏を 陽炎の彼方に追いかけながら
走れ僕のwindy train
走れ僕のwindy train
 

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