旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

霖雨(りんう)にも虚心坦懐のがまがえる

2006-07-17 02:45:30 | 花鳥風月




もう何日降り続いているのだろう。気象情報を流すテレビ画面では、どこも雨マーク。西日本では土砂災害が起きているとのこと。「本ト、いい加減にしろ!」と言いたくなるほどの長雨である。


わが国は、全国平均の年間降水量でみれば世界的な雨の多い国とのこと。しかし、降水の季節的な偏り、多雨と少雨の地域差がかなりあること(少雨の水源流域が水需給の大きい都市部)、急峻な山岳構造と距離の短い河川とがもたらす短時間での海への流出などによって、水資源の賦存量でとらえればけっして多くはないと言われている。


それにしても、今日は『海の日』。せめて日中くらいは、明るい日差しを届けて欲しかったと、庭に出ては天を仰いできた。

せっかくの土曜日からの3連休である。皆それぞれに、休日の過ごし方にいろいろ予定を組んでいただろうに・・・。一方、海の家はもちろん、観光地の人びとは、大いに嘆いていることだろう。私だってそうだ。やりたいことがいっぱいあった。


避難を余儀なくされている方々を思えば、愚痴も小さくならなければならないが、あえて愚痴を言うことで、そうした方々のご苦労に共鳴していきたいとも思う。


雨合羽を着て庭の草取りをしていたら、ガマガエルに出くわした。相変わらずの“のそのそ”というよりは飄然(ひょうぜん)としたその動きに、またまた感心してしまった。

そこで一句。

霖雨にも虚心坦懐のがまがえる

(参考)霖雨(りんう):何日も降り続く雨。ながあめ。虚心坦懐(きょしんたんかい):心にこだわりや先入観がなく、さっぱりしていること。

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