旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

三方倉山(宮城県)

2015-05-11 21:23:23 | 宮城県の山
久しぶりに秋保二口山塊の三方倉山に登ってきた。
お目当ては、シロヤシオツツジと姉滝、妹滝。

●三方倉山 さんぽうくらやま  971.1m

我が家のパジェロミニは、どうやらエンジンオイルが滲み漏れしてるようだ。
いつもお願いしている整備工場に持っていき、代車を借りてそこを出たので、登山口の駐車場に着いた時には10時半になっていた。

そそくさと準備を整え、出発。
今日は平日かつ月曜日。
誰もいない。
夏には水遊び、秋には芋煮を楽しむ大勢の人たちでにぎわう川沿いを抜け、ブナ平コースに入って行く。



▲ブナ平コース登山口(左)


さっそくの急登に汗が出てくる。
それでも新緑のやわらかい光の中は、気持ちがいい。
足元には、チゴユリやユキザサ等の花々。
時折、ヤマツツジをかすめて道は奥へと向かう。

ブナの巨木が点在するエリアは、心の平穏を取り戻させてくれるようだ。









見覚えのあるトチの巨木が現れた。
まもなく石垣状の岩壁が出てくるはず。



▲トチの巨木


▲キクザキイチゲ


前にこの岩壁を目にしたとき、「どうしてこんなところに城の石垣が?」と思ってしまった。
それほど見事な石の重なり。
柱状節理というものだそうだ。
その脇を抜けるように急登の連続。



(柱状節理の岩壁の脇を登る)


シロヤシオの花がとても美しい。
この楚々としたすがすがしさは、なんとも言えない。



▲シロヤシオ


▲シロヤシオ


▲ムラサキヤシオ


(ムラサキヤシオとブナの巨木)


▲タムシバ


▲コヨウラクツツジ


▲ムシカリ(オオカメノキ)


やがて傾斜が緩やかになり、残雪を越えると平らな道となる。
山頂はもうすぐ。
イワウチワがまだ咲き残っていた。



▲イワウチワ


(山頂手前の道)


山頂は、以前よりもやや開けた地になっているようだったが、相変わらず眺望はダメ。
木々のすきまから大東岳が見えるくらいなもの。
三脚を立て、自分撮りをした後はノンビリと昼食。



▲三方倉山山頂


シロヤシオコースで群生するその花を見る目的で登ってきたものの、ここまでに十分堪能できてしまった。
なのでこのコースは、傾斜の急な小刻みのジグザグ道をひたすら下るだけ。



(辺りにはシロヤシオが群生)


▲大東岳


シラネアオイの群生する場所に来て、つい写真撮りに夢中になってしまった。
なんとも言えない魅力を放つ花。
随分と得した気分になった。



▲シラネアオイ




(シラネアオイと登山道)


間伐がなされたスギ林を抜けると、東北自然歩道に出た。





ここからは、姉妹滝を目指す。
距離はけっこう長く感じる。
崩落のため一部には迂回路が作られていたりする。

滝の下流の橋の上に立つも、姉妹滝が見えない。
河原に下りて滝壺に向かう。

前に来たときは姉滝の上部からながめたので、今回は下から見上げてみたかった。
それに、妹滝も。

2つの滝は、それこそ仲良し姉妹のごとく隣り合っている。
性格は異なりながらも・・・。



(右が姉滝、左が妹滝)


▲姉滝


▲妹滝


ここでややしばらく休憩。
滝壺から水しぶきが飛んでくるが、それもまた涼し。

この後は、二口林道に上がって、駐車地点まで戻った。
到着時間は午後2時半だったので、ちょうど4時間で周回となった。



▲タニウツギ(林道沿い)


(下から見上げる三方倉山)


※前回(2011.09.10)の様子は ⇒ こちら

今日のコース




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