奥多摩の川苔山には、蕎麦粒山1473mに登ったときから「いつかは」と思い続けてきた。
※蕎麦粒山のときの様子は ⇒ こちら
この山は、『花の百名山』の一つに挙げられていることから、山野草を見るのも楽しみだった。
NHKの番組『にっぽん百名山』では、初心者向けルートとして紹介されてもいた。
川苔山 1363m
※川乗山とも表記される。
天気予報によれば、奥多摩地域は今日(2019.09.07(土))は晴れから曇り、気温29度とあった。
来週は天候が崩れそう。
山頂からの遠望、秋の花を期待して歩いて来た。
今回のコースは、川乗橋バス停登山口~細倉橋~百尋ノ滝~東の肩~川苔山山頂~舟井戸~鋸尾根~大ダワ~(瘤高山)~杉ノ殿尾根~大根山の神~熊野神社~鳩ノ巣駅
*
奥多摩駅にはそれこそ沢山の登山者がいて、登山口のある川乗橋バス停行きのバスは増便されても満杯状態。
その人たちがいっせいに歩き出す。
はじめは長い舗装された林道を進む。
細倉橋から右折し、渓谷沿いの道を行く。
(細倉橋と登山道入り口)
(渓流釣りする人)
(濡れて歩きにくそうな傾いた板の道)
(紅葉時を想像してみる)
(ギンリョウソウ)
前回の蕎麦粒山への分岐を確認して、今度は百尋ノ滝を目指す。
(前回は、ここから左の支線尾根を上って蕎麦粒山に向かった。)
(素晴らしい光景。ここで長めの休憩。)
(タマガワホトトギス)
(大岩の根元に置かれた追悼碑)
(細い道とコバギボウシの花)
百尋ノ滝への下りは、木製階段が設置されてはいるが、少々神経を使う。
滝つぼ地点には、先行者が多数いる。
次々に皆さんがやってくるので、当方は長居をせずに山頂を目指して先を急ぐことにした。
(見事な百尋ノ滝)
道は片側が切れ落ちているので、滑落注意。
特にストック使用者への注意喚起の標識もあった。
過去には、事故もけっこうあったようだ。
滑落死亡者の発見者となったどなたかが、ネット記事の中で、この山を初心者向けとすることに疑問を呈していた。
歩いてみて、自分もその通りと思った。
危険とまでは言わないまでも、要注意個所が至る所にある。
疲労がたまった脚で通過時にふらつきでもしたらと想像すると、ゾクっとしてしまう。
呼吸を整えるために立ち止まった地点で、背後に道らしきものがあったので、少し入ってみた。
そこには、百尋ノ滝山962mという標識が置かれていた。
(百尋ノ滝山山頂)
本来の道に戻り、上を目指す。
もうすでに汗ダク。
(ヤマジノホトギス)
平な地点について一息入れる。
(ここまで何度も同じことを繰り返しているが・・・。)
大きな石を組み上げた砂防堤が4~5基。
巨木が立つその苔むした石垣に、先人の苦労がしのばれる。
(この辺りはトリカブトが群生している。)
(ここからまた上り。左の斜面に移っていく。)
ここから先の上りはさほど傾斜のあるものでないが、もう十分に疲れてしまっていた。
それでも、東の肩に着いた時には、山頂まで残り200mという標識に安ど。
(マルバダケブキ)
(山頂への道)
(川苔山山頂)
(山頂からの眺望)
到着した山頂では、大勢が昼食休憩中だった。
こちらは、独り木陰でサンドウィッチとオニギリ1個、水だけで終わり。
東の肩までもどる。
ここから蕎麦粒山へは4㎞の縦走路となっている。
当方は、鳩ノ巣駅がわに向かう。
快適な道を下るとすぐに舟井戸。
(鋸尾根への分岐。先行者がいる。)
ここから、右側の鋸尾根を目指して上る。
それはけっこう大変な道だった。
大木を過ぎた地点から先は、大ダワの道標まで、岩場の急な下りの連続。
このルートは、上りに使用しても下りは止めた方が良いと思った。
(上部に到着、そしてこの下り。)
(目印となっているアカマツの巨木)
(一番の難所。これを下りるときは、本当にビビった。)
この間、出合ったのはそれぞれ単独行の2人のみ。
別コースの方は賑やかだったろうけれども、こちらの道は静かなんてものではない。
クマの生息地でもあるので、何らかの際には防御にでもとストックを取り出す。
(クマ除け鈴は持参しているが、鳴らしてはいない。)
大ダワ道標に着いて瘤高山に向かうのを止めた。
もうかなり疲れている。
瘤高山をトラバースする道を先に進む。
こちらの道は総じて歩きやすい。
上山を過ぎて杉ノ殿尾根を歩く。
(歩いて来た山)
(美しいクヌギの森)
下方に林道分岐が見えた。
そこが、大根山の神だった。
(大根山の神)
ここでしばし休憩して、熊野神社へ立ち寄り、鳩ノ巣駅に到着。
疲労困憊した初級者向け?の山歩きだった。
行動時間(休憩含む):約8時間 歩行距離:約13㎞ 累積上昇高度:1220m超 下降高度:1270m
※帰宅までは、青梅線鳩ノ巣駅~青梅駅乗換え~立川~(南武線乗換え~武蔵溝ノ口~(東急線乗換え)~二子玉川駅~(自転車)。
こちらは、座れたから良かったが、立乗車ではこれまたかなりの苦行だったに違いない。
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