昨日長女の家の庭掃除に行ったときに撮ったツル性の花。
剪定時期によっては切口から白い乳液のようなものが出て、それが衣服に付着すると落ちにくく、皮膚に付くとかぶれたりするという少々厄介もの。
「テイカカズラ(定家葛)」という。
名前の由来が、式子しょくし内親王(1149~1201年 享年53歳)に恋焦がれた藤原定家(1162~1241年 享年80歳)が、死後も彼女のことが忘れられず、内親王の墓にカズラ(葛)となって絡みついたという能「定家」にあるのだとか。
描かれた男の執着心(執念)のすごさよ。
いやはや、なんともはや~。
肝心の定家さんの霊としてはどう思っているのだろうね~?
ちなみに、藤原定家は新古今和歌集の撰者の一人。
せっかくなので手持ちの岩波文庫版『新訂 新古今和歌集』(佐佐木信綱校訂)を開き、数えてみた。
掲載全1979首のうち、式子(しょくし)内親王作は49、定家作は46あった。
また定家は、小倉百人一首の撰者でもある。
<小倉百人一首から>
こぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ (定家)
玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする (式子内親王)
※玉のをよ=(わたしの)命よ
(テイカカズラ)
キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性常緑低木
(公園脇のフェンスに絡みつくヒルガオ)
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