親切とお節介。
これはむずかしい問題。
5歳になった孫の遊びに声がけしたら、「うるさいな~!」と返ってきた。
親切心からアドバイスしようとしただけなのに・・・。
かつて、谷川岳の登山道で登山靴のソール(靴底)が剥がれてしまった方のそばを通った。
年配のご夫婦らしき女性の履いていた靴の片方。
脇では連れの男性が立っていた。
そしてそのすぐ上側には、応急措置をしてあげようと中年の男性がテープの準備していた。
そのテープは、山の雑誌などで紹介されている水道管などを補修する際に使用するアルミ製のもの。
下山するとしても、道は岩場やザレ場などが続く。
テープも耐久性はあると思う。
(わたしも常に山行に持参している。加えて、扱いやすいアルミ製針金(盆栽などに使うもの)と結束バンドも携行。)
※所属していた山の会では、アルミ製針金を推奨していた。
「アルミの針金や結束バンドもあるので、使いませんか?」
ついわたしも声をかけてしまった。
すると、テープを持った男性から「いらない!」と返された。
ソールが剥がれて困っている二人連れからではなく・・・。
その返事は、”口をはさむな”というような感じのものだった。
「あの男性のプライドに障ったか? ああ~、余計なことをしてしまったなァ」。
その後は、凹みながらの歩きとなった。
考えてみれば、親切心からと思ってしたことであっても、時には”お節介”となる。
確かに広辞苑には、
親切:思いやりがあり、配慮のゆきとどいていること。
御節介:余計な世話をやくこと。他人の事に不必要に立ち入ること。
とあった。
親切心が自己満足心からのものでなく、お節介ともならないよう、よくよく気を付けたいと思うが・・・。
孫の返事からして、今もってそれができていないことの証なのだろうなァ。
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