阿武隈山地の北部に位置する花塚山(はなづかやま 918.5m)に行ってきた。
いわゆる”落ち葉かき分けひだまりハイキング”というやつ。
山は、福島県伊達郡川俣町と相馬郡飯舘村の境に位置している。
※花塚山の由来(川俣町公式サイトから転載)
昔、京の都のある姫君と若い公家とが深い仲となったが、公家は命により遠い陸奥へと旅発って行った。
姫は恋しい公家が都に帰る日を待っていたが、待てど暮らせど帰ってこず日がたつにつれ恋しさがつのるばかりだった。
我慢ができず鹿を供に連れて陸奥へと長い旅路についた。
長い苦労の旅路の末に大清水の地にたどり着いた。
恋しい公家は花塚山にいると聞いたが、その山は女人禁制の山で行くこともできず、
鹿なら行くことができると思い、鹿に来ていることを伝え、鹿を花塚山に向けて放した。
そこで放鹿山といわれたという。
いつの間にか放鹿山は花塚山といわれるようになったという。
山頂までの距離が最短という『ちびっ子天国 花塚の里』から登ることにした。
仙台の我が家を朝6時に出発。
コンビニなどに立ち寄ったり、現地近くで道に迷ったりしたことから、登山口に着いたのは8時半近くだった。
車止めの柵があり、奥に進んでいいものか迷っていたら、放射能の除染作業をしている方が来た。
その方によれば、登山者は上まで車で行っているとのこと。
ならばということで、車を乗り入れてみたものの、道はかなり狭い。
それでもなんとかスペースのあるところまで来て、駐車。
▲登山口への道は左手。積まれているのは放射能除染土? モニタリング機器には0.12~0.13の表示が出ていた
放鹿神社(ほうろくじんじゃ)脇から歩きを開始。
時間は、9時を過ぎていた。
▲放鹿神社の鳥居
うっすらと雪の残る落ち葉の道。
ところどころ、イノシシが掘っくり返している。
キツネらしき動物の足跡が登山道に続いている。
その足跡に導かれるように先に進むと、大岩が出現。
下向き加減で歩いていると、左手の岩の上に姥神像。
ドキッとさせられてしまう。
▲姥神(「最近、何処かで逢ったなア~」と思わせるような表情をしている。)
岩塊の脇を抜けて行く。
中央御室岩に立ち寄ってみた。
なるほど”石室”のようになっている。
▲中央御室岩
次は、行者もどしの岩。
かのキツネらしきものの足跡についていくと、岩を登るハメになってしまった。
「これは道ではない」と思いつつ、せっかくなので岩の上から吾妻小富士、一切経山の方角を眺望する。
▲立ちふさがる岩
▲行者もどしの岩
▲右は急傾斜
▲石碑群のよう
正規の道に戻り、落ち葉を踏みしめ前進。
鞍部にある分岐点に到着。
花塚山山頂は、ここから右に軽いアップダウンを繰り返す15分のところにある。
またまた、すごい岩塊光景が出てきた。
その真下を抜けて着いた山頂は、きわめてあっさりとしたもの。
眺望はまるで駄目。
それでもしばし休憩をとり、次を目指す。
▲山頂
護摩壇岩と花塚台から吾妻連峰の眺望を楽しむ。
吾妻小富士、一切経山の山頂付近は、雪が積もって真っ白になっている。
見晴らしの効きそうにない3号休憩所には立ち寄らず。
▲遠方中央は吾妻小富士、その左後方は東吾妻山、右は一切経山
胎内岩は素通り。
北峰を通り、2号休憩所脇を抜け、先に進むと『堅石(かたいし)コース』と『峠の森自然公園』に向かうコースの分岐点に到達。
斜面に屹立する堅石は、高さ30mもあるという。
なるほど、イースター島のモアイ像に似ている。
それにしてもよくたっているものだ。
どうしたらこういう形の岩塊ができるのだろう?
▲堅石
眺めていたい気持ちを抑えて、一路登山口に向かって下山。
途中、1号休憩所でのんびりお湯を沸かしてカップラーメン&オニギリ昼食。
登山口への戻りは、12時半だった。
▲今日のコース
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