旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

日本アートマネジメント学会東北支部の海外調査報告会に参加

2008-10-31 22:15:17 | 地域魅力
“犬も歩けば棒に当たる”というが、確かにそうだ。報告会の内容を“棒”にたとえては大変申し訳ないが、良い意味でのことなのでご勘弁をいただきたい。やはり、億劫がらずに参加すると、ナマの情報に接することができ、大いに刺激を受ける。

今回の報告会(10月24日開催)は、「EU創造都市 ナント市とビルバオ市 文化による都市再生の挑戦」というもの。

ナント市(フランス)はジュール・ベルヌの出身地。世界を股に掛ける路上民衆劇団ロワイヤル・ド・リュクス、現代アートの実験場リュ・ユニーク(Le Lieu Unique)について、その背景や現在の活動状況を教えていただいた。

ビルバオ市(スペイン バスク州)の方については、グッケンハイム美術館、「メトロポリ30」と「リア2000」に関して教えていいただいた。


私の興味関心事はというと、この「メトロポリ30」について。こちらは、「1991年ビルバオ都市圏の再生と活性化プロジェクトの計画立案・調査・プロモーションのための協会。再生戦略プランの立案と実現に向けた官・民・学の融合組織。」(報告資料から転載)とのこと。

わが県や東北地方では、民・学・官によるプランの策定(提言)の事例はかなりあるが、協働しての実現に向けた取組となると、産業振興関連以外はなかなか好例を見出せない。なかでも、「文化」を核にした取組はというと、県民というよりもまずもって行政内部でコンセンサスを得るのが難しいようだ。

今回の報告会に参加して、そのことの再認識に加え、しからば可能になるには県とか市とかの枠組みを越えて、どのような意思形成や意思決定の仕組みが必要になるのかなど、ついつい考えさせられてしまった。

※ナント市とビルバオ市:こちらにも参考資料があります。⇒ こちら
「文化による都市の再生~ 欧州の事例から」独立行政法人 国際交流金(平成16年3月)
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