御舟入堀とは、1670年に着工し、1673年に竣工したとされる運河。塩釜湾口の牛生(ぎゅう)と七北田川の河口の蒲生を結ぶ延長約7キロメートルのもの。
この御舟入堀は、古くからの港である塩釜湊と仙台城下を結び、米などの重い荷物を舟運で輸送しようとしたものであった。
現在では、仙台港の一部となったり、蒲生地区で埋め立てられたりしたことから、砂押川と重複した部分が残され、一般には砂押貞山運河として親しまれている。
御舟入堀の開削に関しての願文が塩釜神社で見つかったことから、ようやくその全体像がつかめるようになったという。
※竣工を記念して塩竈神社に奉納された石灯篭は、現存しているというので、近いうちに撮影してこようと考えている。
貞山運河事典にこのことを掲載しようと、これまで準備を重ねてきたが、自分なりにやっと一通り整理がついたので、追加した。
貞山運河事典に掲載の「御舟入堀と願文」は ⇒ こちら
ちなみに、市川(現在の砂押川)と冠川(現在の七北田川)は近世の始めまでは合流し、七ヶ浜の湊浜に流れ落ちていたという。このことを含めた七北田川の付け替え工事に関しては、別途整理の上、掲載していくことを考えている。
(塩竈神社境内の天然記念物 塩竈ザクラ)
(浦戸諸島の野々島で見つけた”頑張るネギボウズ”
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