morinoさんの『マウンテン・ソング・ブック』(6月24日)を拝見し、「これはやはり月山に行かねば!」との思がいつのり、決断。
9時に登山口の駐車場に着いた時には、既にかなりの数の車が止まっていた。
はやる気持ちを抑え、準備を整え、リフトに向かう。
夏スキーを楽しむ人々、登山に向かう人々が入り交り、面白い光景。
▲スキーを楽しむ人たちが砂糖の山に群がるアリのように見える
乗ったリフト下には、ニッコウキスゲ、ハクサンチドリなどがたくさん咲いている。
まずは、雪を踏みしめ、姥ヶ岳に向かう。
頂上付近は木道が敷かれている。
“絶景”
壮麗な大朝日の連山が、雲間からその姿を見せる。
▲朝日連峰
▲雪渓を登っていくグループが見える(向かう先には月山山頂)
▲登ってきた姥ヶ岳への雪道
▲もうすぐ姥ヶ岳山頂
▲姥ヶ岳山頂 1670m
姥ヶ岳からは尾根筋の山野草の咲く道を行く。
とても気持ちの良い歩きだ。
写真を撮っているうちにだいぶ時間が過ぎてしまった。
▲金姥:左手前には湯殿山への道
▲左が湯殿山への道
鍛冶稲荷神社への登りは、岩場。
この付近は、大きな岩が点在する花畑にもなっている。
▲鳥海山が見える
▲鍛冶稲荷神社
登りきると目の前に大きな平場。
ハクサンイチゲの大群落。
クロユリも数多く咲いている。
その向こうには月山神社が鎮座。
(ついチベットのポタラ宮を想像してしまった。)
▲月山神社本宮
▲ここからは御祈祷が必要
500円の御祈祷料を払い、参詣。
神社の石垣の裏を見たくなり、後ろに回る。
岩場の上にはかなりの数の人がいる。
しかし、そこは神社の敷地内。
神域。
本来、立ち入り禁止の場所。
神社の関係者が、「とても困ったことだ。」と嘆いていた。
行政が設置した三角点には、やや後ろ側から登ることになる。
(本来の山頂は境内地内のため、やや低い別のところに三角点を設置。)
▲月山の三角点
朝日連峰の雄姿を眺めながら昼食。
5歳と4歳の姉妹を連れて登って来た家族と再び対面。
(そういえば、我が家の娘たちも同じ年ごろに、おじいちゃんに連れられて早池峰山と岩手山に登ったっけ。)
▲朝日連峰の方向
▲庄内平野の方向(鳥海山は、この斜面の後方)
心残りながら、次の目的地の胎内岩に向かう。
ここも、巨石群に花々の大群落。
▲胎内岩周辺の巨石群と花畑
はるか彼方の雪渓の脇には、テントを張った2人。
その脇を一人の登山者が行く。
清川行人小屋の方にでも行くのだろうか?
山頂広場からの下りも、大パノラマが広がり、これまた楽しい。
雪渓のところまで戻り、リフトで下るか、別コースを行くか思案。
後から来たお爺さん(オジサン?)にルートを尋ねたら、
「リフトに乗らずに雪道を4時間半かけて山頂まで登って来た。踏み跡もあり、歩ける。」と言う。
「それならば、われらは下りだから大丈夫か」などと思いつつも、道を示す張られた縄と踏み跡をたどることにした。
着いた先は、姥ヶ岳との分岐点。
リフトの上側。
(リフト関係者に聞いたら、教えられたその道は危険で、この季節はルートとしては案内していないのだという。あのお爺さんは、どこを歩いたのだろう?)
さすが、月山。
とても素晴らしい山。
今度は、ぜひ湯殿山から歩いてみたいものだ。
※ 月山で出会った花々は、次回に掲載します。 ⇒ こちら
▲歩いたコース(電子国土の地図に作図)
お互い素晴らしい天気で良かったですね。
行けば行くほど、月山は一年を通してよい山ということが実感できます。
この季節は8合目からも花園ですよ。機会がありましたら是非お出かけください。